エルとアーデの歓迎会 隠しボスドロップの秘密
エルとアーデの歓迎会は、【ぼうけん屋】でする事にしました。
「何、ここ!? 凄い豪華!」
「高級旅館じゃないですか!?」
「俺達の第二のクランハウスに、ようこそ!」
「て、言っても、カナエさんの【ダンジョン】なんだけどね」
「「!? ダンジョン!」」
「ここも…… 先生のダンジョンなんですか?」
「お姉ちゃん、ダンジョン何個持ってるの!」
「う~とね~…… 3つかな? たぶん……」
【ダンジョンコア】貰ったのと【フェアリーガーデン】を含めたりすると…… うん! 多いね。
「お姉ちゃん…… 隠してる?」
「さぁね~…… それより、行くよ」
「「「おかえりなさい」」」
ぼうけん屋に入ると… 家の自慢の女将二人に巴が出迎えてくれました。
「女将ちゃんが可愛い!」
「従業員が可愛い妖怪系モンスター…… 私も、(ダンジョンを)そうしたい!」
「かわいいでしょ♪」
「お風呂も、すごいの♪」
「先ずは、ご飯だ!」
「すごく…… おいしいの♪」
みんなで大広間へ……
「今日は、歓迎会で貸し切りだからね。さぁ、リーダー! 挨拶して」
「え~、エルさんとアーデさんのクラン入りを歓迎して、エルさん、アーデさん、これからよろしく…… かんぱい!」
「「「「「「かんぱ~い♪」」」」」」
クランメンバーの紹介の後は、大広間で大宴会♪
エルとアーデのLvが30を超えたので、製作陣が集結して武具製作する事になりました。
「アーデは男装の麗人でしょ?」
「吸血鬼なんだから…… オペラ座の怪人風は?」
「となると…… 目立たない様にインナーを金属製にするか? 鎖帷子みたいに」
「エルは? どんなのが良い?」
「私? 私は…… 和洋折衷で♪」
「「「「「和洋折衷!?」」」」」
「私は、【堕天使】で【陰陽師】でしょ。だからね」
「う~ん…… 羽織袴の上に西洋甲冑か?」
「それなら、巫女服に西洋風の部分甲冑じゃない?」
「色は?」
「アーデはダークパープル系で、エルが紅かな?」
「武器は?」
「それがねぇ……」
「ダンジョンで手に入れたんですが……」
「ああ、アレかぁ~」
「カナエさん、アレって…… まさか! 成功したのか!?」
「成功してるね…… 私もビックリした」
「「?」」
「アーデは【錬金術】をやるなら、【鑑定】スキルも取らないとね。二人の武器はね……【成長する武器】なの」
「「「「「「!?」」」」」」
エルとアーデの武器は……
ミスリルに【神獣】の素材を混ぜた…… 特殊合金の【銀獣鋼】を使い。
テッシン君が試作した武器に、私が【成長】の【魔力回路】を組み込んだ…… 隠しボスのレアドロップ品だ。
「しかも、二人に合わせて【進化】してるよ」
「「「「「「!?」」」」」」
「アーデは【悪魔】系で、エルのは【妖怪】の【九十九神】だね」
「あ、【悪魔】……」
「【妖怪】で【九十九神】?」
「そう。この子達と一緒だね」
【スーノ】と【ルーノ】を【人化】して、【はうりんぐ】【はく】【こく】を【機獣化】【機竜化】する。
「え、何この子!?」
「凄い…… 先生、【使い魔】ですか?」
「近いかな? 私の【眷属】だよ。エルは【陰陽術】で、アーデは【召喚術】を覚えたら…… たぶん、【契約】出来るよ」
「質問!」
「はい、エル君!」
「【契約】すると…… どうなるの?」
「エルは【式神】に、アーデは【使い魔】になるんじゃないかな? 試してみて」
私の言葉に…… エルは頷き、槍を取り出すと……
「私と【契約】して!」
エルの言葉に反応したのか、槍が光出す!?
「成功した♪ 【式神化】したよ♪」
「「「「「おお!?」」」」」
「エルちゃま、よろしくおねがいします」
光っていた槍が【人化】した!?
「よろしくね♪ 【ラン】ちゃん」
「ラン? です?」
「槍だから、ランサーのランちゃんだよ♪」
「あたしのなまえは、ランです♪ よろしくおねがいします」
エルの初【式神】のランちゃんは…… 5歳ぐらいの身長より長い髪をポニーテールにした【巫女服幼女】!? 背中に銀色の翼がある。【梟神】の羽根かな?
「かわいい♪」
「天使みたい!」
「槍が…… 女の子に!?」
「どうなってるんだ?」
「どうでもいい! かわいいは…… せいぎ!!!」
「私の武器も、ああなるの?」
「速く、【召喚術】を覚えないと……」
【式神化】したランに、みんなが夢中だ。
「成長する武器が作れるなんてな…… 凄いなテッシン!」
「俺は武器を作っただけだ。【成長機能】を組み込んだのは、カナエさんだ」
「凄いなぁ…… その内【ベル】も、作れるんじゃないか?」
「【ベル】って…… ジノさんの?」
【ベル】は…… ジノさんのベルト型【インテリジェンスアーマーウェポン】の愛称だ。正式名が…… 確か、【ベルチェ】だったかな?
「やってるな…… あの子は、武器か?」
「ジノさん! 鋭い!」
「遅いですよ。何かありました?」
「ちょっと、【神国】にな」
「遠いですね。何でそんなとこに?」
「【魔王】の目撃情報が出た……」
「「「「「「!?」」」」」」
「【神国】に新たな【魔王】が?」
「なら、良かったんだけどな…… カナエちゃん、【神国】に行ったか?」
「まだ行ってませんね…… その質問が出たって事は……【神国】の【魔王】は……」
「ああ……【CMの獣人】の目撃情報だ」
「お姉ちゃん…… 姉の仕業?」
「たぶん…… ね」
あの子のやりそうな事だけど…… まさか、本当にやるとは……
ああ…… 本当に吐き気がするわ……
ついに… 死神PKが動き出す!?
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後…
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