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ドワーフっ娘と再戦!


「こいつが最後か?」


ジノさんが踏んでいたPKを拘束して、確認している。


「カナエちゃん…… その子は?」


ジノさんは、逆立ち生き埋め状態から私が掘り起こしたドワーフ娘を見て聞く。


「う~ん…… 組み手の相手?」


「何でPKの拠点で組み手してんの?」


「向かって来たから?」


「それは敵だろう? PKなのか?」


「本人は違うって。神眼でも確認したから、PKじゃないよ」


「じゃあ、放置する訳にもいかないし…… 連れてくか?」


「賛成です♪」


ジノさんが連絡したら…… 運営さんが来たから後は任せて、私は気絶の状態異常のドワーフ娘を連れて転移した。


 ・

 ・

 ・


 ~ ドワーフ娘 ~


「ああ! もう、むかつく! なんなのよ! あの忍者!」


気絶してログアウト中の私は…… ログアウト前の出来事を思い出して、イライラしながらVRメットの解除を待つ。


「ログインしたら、あの忍者…… 捜し出してやる!」


たぶん、死に戻ってるから…… 先ずは王都で情報を集めないと…… あっ、ログインできる!


「待ってなさい! 忍者!」


私はログインした。


「…… ここは…… どこ? 私…… 死に戻ってないの……!?」


ログインした私が居たのは…… ベッドの上…… そのベッドを囲む様に、可愛い小さな獣人? 角が有る子も居る。


「あっ、起きた?」


色んな子供達の奥から、声を掛けられたので見ると…… あの忍者でした!?


 ・

 ・

 ・


 ~ カナエ ~


「どう、覚えてる?」


「なんで貴女が!? ここは…… 何処?」


「ここはね。【楽園島】…… 初級ダンジョンの島ダンジョンって言えば、解るかな?」


「初級…… 島ダンジョン?」


「の宿屋ね」


「なんで……」


「うん?」


「なんで、私を助けたの?」


「う~ん…… 楽しかったから?」


「馬鹿にしてる?」


「えっ、あっ! 違うの! そう言う意味じゃなくて……」


「どう言う意味よ?」


「え~と…… 普段の相手がね。圧倒的に格上かよく知る相手しか居ないから……」


「よく知らない私を投げ飛ばして、楽しくなったと……」


「うん♪」


「なに楽しそうに返事してるのよ! 頭きた。勝負よ! 勝負しなさい!」


「いいけど…… 装備変えないと、肉球見えるよ」


「な!? なんで! 見てるのよ!」


 ・

 ・

 ・


 ~ 楽園島の町の広場 ~


「ルールは、どうする?」


「降参するか、HP全損で!」


装備を変更して、スパッツを履いたドワーフ娘と対戦システムをセットしてる。


トレーニング以外の対戦システムは、変態黒スーツ以来だな……


「用意は?」


「いつでもこい!」


対戦開始を押すと…… 私とドワーフ娘を残して、背景が変わる!? コロシアム? 背景が円形の闘技場に変わった。


『5・4・3・2・1、スタート!』


「やぁ!」


カウント終了と同時に、ドワーフ娘が武器を振り下ろす! ドッゴ~ン!


「危な! 武器が違う!?」


ドワーフ娘の武器がバトルアックスから、トゲだらけの鉄球に棒が付いてる物に変わってる。


アレが、モーニングスターか!?


「これで押し潰す!」


これは…… ちょっとピンチ!


「はぁ~!」 ドッゴ~ン!


ドワーフ娘がモーニングスターを振り下ろす度に、地面が蜘蛛の巣状にひび割れて沈む!


「こわ! 鈍器やば! どんな腕力してんの!」


「うるさい! 黙って、地面の染みになれ!」


あんなの下手に受けたら…… ミンチになるね…… どうしよう。


「このぉ~! ちょこまかと、逃げるな!」


ドワーフ娘は速いけど、私の方が速度は上! 避けながら遠距離攻撃に切り換え…… カチッ!


「えっ……?」


ジャラジャラジャラ…… ブーン! ドッゴ~ン!


「チッ…… 外した」


ちょ、ちょっと! 何アレ! ガ○ダ○ハンマー!? 私も欲しい! テッシン君と作るか? 素材は……


「次は、当てる!」ブーン! ドッゴ~ン!


「危な! 戦闘中だった」


ドッゴ~ン! ブンブン…… ブーン! ドッゴ~ン!


「どうしたの、逃げるだけ?」 ブンブンブン…… ブーン! ドッゴ~ン!


ドワーフ娘が…… 時代劇のドラマで見た鎖鎌の鎖の様にトゲ付き鉄球を振り回して、カナエに投げ付けた!


「そこ!」


私は、攻撃を避けて伸びた鎖を掴み!【グラス】の【怪力】を発動!


「な、私と力競べするつもり!?」


ドワーフ娘と綱引きならぬ、鎖引きになった!


「この~…… 馬鹿にするな!【血統覚醒】!」


「な!?」


ドワーフ娘の額に角が生えた!? ヤバイ! 凄い力!


「このまま捕まえてやる!」


引き寄せられる! 力じゃ勝てない…… 仕方無い。奥の手だ!


「【雷装】…… 発動!」 バリバリバリ…… バッチーン!


カナエの身体に…… 白い稲光が現れる!


「ぎゃあぁぁぁ!」


鎖を伝って雷が…… ドワーフ娘に走る!


「(どうだ! シロちゃんのスキルをエンブレムプレート化した。【雷装】の威力は!)降参する?」


カナエが感電してるドワーフ娘に降参を進める。


「ふ、ふざけるな~!【血統覚醒】!」


ドッカ~ン!


「そんな…… まさか!?」


【雷装】の雷が弾かれた!? スキルの重ね掛け? そんな事…… 出来るの!?


「勝負はここから…… 絶対に、敗けない!」


ドワーフ娘の姿が…… 更に変わった!


「【竜人】化した……!?」


額の角に加えて、耳の上から角が後ろ向きに生えて蝙蝠の様な翼が…… 服を裂いて背中から出て来た。


「あっ……」


下の方も… スパッツを破いて尻尾が生えてる。


「さあ、行く…… よ……」 ドサッ!


「えっ!?」


【竜人】化したドワーフ娘が急に倒れた!?


「い…… いた…… い……」


神眼で鑑定…… あっ!


【種族】ドワーフ(鬼竜)Lv20【状態】全身筋肉痛


【限界突破】と同じデメリットでした。



次は、ドワーフ娘の謎かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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