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秘密の入江は…… 伝説の生物達の楽園!?

たまには、朝投稿。


「いらっしゃい❤ あなた達が初めてのお客様よ」


「お客さま? 戦わないの?」


「ええ、此処は私達の楽園……【竜宮の入江】です。守護者を倒したあなた達は、正式な【お客様】です」


「【竜宮の入江】…… 入江と言う事は…… 海からも来れるの?」


「ええ、海と繋がっているから来れるわよ。けどね…… オススメはしないわ」


「なにかあるの?」


「そうね…… 私達と同じ【海の伝説】に会えるわよ。生死は保証しないけど」


「「【うみのでんせつ】?」」


「ひょっとして……【スキュラ】とか【セイレーン】とか居ます?」


「アラ? 私達に詳しいのね。居るわよ…… 海からの侵入者を撃退してるわ」


「「【すきゅら】?【せいれーん】?」」


「アラ? フフフ…… 海に棲む…… 怖い怖い魔物の事よ」


(ガクガク)「「こ、こわい」」(ブルブル)


「ちょっと! 小さい児に恐怖心を植え付けないでよ!」


「うん…… 酷い……」


「「「「…… だれ?」」」」


【人魚】達の言葉に、リンちゃんとマナちゃんが怖がっていると…… 頭上と入江の奥から声がした。


「初めまして、私が【セイレーン】で……」


「私が……【スキュラ】……」


姿を現したのは…… 頭上からは妖艶な美女が、入江からは物静かそうな美少女が現れた。


「あれ? 姿が違くない?」


「私達は【人化】してるのよ」


「【人魚】達に比べると…… 私達は…… 魔物寄りだから……」


「伝承だと…… 人食いの魔物ですからね」


「「ひとくい!?」」(ガクブル)


「大丈夫…… 貴女達は襲わない……」


「【扉】を開けた貴女達は、この入江に入る資格があるわ」


「それに…… 私達の役目は…… 海からの侵入者の撃退だから…… 貴女達を攻撃しない……」


「「ほんとに?」」(ガクブル)


「本当…… これ…… あげる……」


「あっ! はい、これね♪」


「私達も、どうぞ」


「これは…… 何?」


【スキュラ】と【セイレーン】に【人魚】達が小さな箱をリン達に渡す。


「初回クリアボーナス報酬よ」


「貴女達が…… 初めてのお客様……」


「だから報酬もたくさんあるの」


「そうなの? あけていい?」


「良いわよ」


「これは?」


「クリア報酬のこの島への転移石ね。何度も使えるわよ」


「後は…… 海底スイートルーム永久宿泊パス!?」


「こっちは…… レジャーランドの永久フリーパス!?」


「後は…… 貴女達は洞窟の入口の転移陣で、この入江に転移できる様になったからね。何時でもいらしゃい」


「来る時は…… 入江から沖に行ってはダメ…… クラーケンが出る……」


「クラーケンも居るの?」


「入江の前を【スキュラ】と私達【セイレーン】が、沖をクラーケンが守ってるのよ」


「「くらーけん?」」


「え~と…… 一言で言うと、超巨大なイカの魔物かな?」


「イカ…… 美味しいのかな?」


「クラーケンを食べるの!?」


「イカじゃないの?」


「どうなの?」


「私達も解らないわ」


「普通…… クラーケンを食べようとしない……」


「海で1番を争うぐらいの危険な魔物よ? 食べる発想は無いわ」


「イカ…… 捕れないかな?」


「リンちゃん!?」


「危険……」


「止めときなさい」


「私は、味に興味あるけど…… 伝承を知ってるからな……」


「私も…… ぬるぬるはちょっと……」


リンちゃんは…… クラーケンを巨大なイカと聞いて、料理したいみたいだ。


「流石に…… クラーケンはあげられないよ」


「カナ姉さん!?」


「カナエさん」


「先生!?」


私は【隠蔽】を解除して、姿を見せる。


「お姉ちゃん、どうやって来たの?」


「ちょっと待ってね。リンちゃん! はい」


「えっ!? 大きい…… タコ?イカ?の足?」


「クラーケンの足だよ。それで許してね?」


リンちゃんとくまタンDが両手で抱えても、地面に付くほどの大きさのクラーケンの足を1本、リンちゃんとくまタンDに渡して……【糸生成】の【刻印】を発動させる。


「何処に行くのかな?」


「これは、その、違うんです!」


「うん…… 何が?」


「お姉ちゃん……【人魚】、糸で縛ってどうしたの?」


「う~ん…… ネタバレした【人魚】さんを釣り上げようかと」


「許して下さい! マスター!」


「マスター? お姉ちゃん…… マスターって、何の事?」


「はぁ~…… もういっか。私がこのダンジョンの…… ダンジョンマスターだ!!」


「へっ…… お、お姉ちゃんが…… ここのダンジョンマスター!?」


「そうだよ。だから、ネタバレしたモンスターをお説教するの。ねぇ~【人魚】ちゃん?」


「マ、マスター! ごめんなさい!」


「お姉ちゃんが…… ダンジョンマスター…… アレ? みんな冷静だ?」


「「わたし達は知ってましたから、ねぇ~♪」」


「私も…… 知ってました」


「「私達は…… ダンジョンモンスターだから……」」


「私だけ知らなかったのか……」


「ねぇ…… 知ってる?【人魚】を食べると…… 不老不死になるんだって…… 新世界(このせかい)は…… どうなるのかな?」


「ひぃ~!? すいません! すいません! 許して下さい! 食べないで~!!!」


「冗談よ。人型モンスターを食べる気しないわ」


「へっ……!?」


「次は、もっとこう…… 人影を見せるとか、水面に顔を出して直ぐに引っ込むとかしなさい。チラ見せで興味を引くのよ!」


「は、はい!」


「いくら暇でも、自分達でネタバレしないの! 此処は裏ボスが護る場所なんだから!」


「はい! 次はチラリズムで誘導します!」


その後は…… みんなで【人魚】達に誘導の仕方を指導して、クラーケンの足と魚介でBBQ。


リンちゃんが作ったクラーケンのゲソ焼きは…… 美味でした。



次は、カナエの話かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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