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新規プレイヤーと玩具箱(トイボックス)


初心者狩りを狩り終えて、フェアリーガーデンに戻ると……


『カナ姉さん! たいへんです!』


リンちゃんからのSOSコールが!? 急ぎ冒険屋に!


「これは…… いったい?」


「デンライさんの弟子志願者達です……」


「後、生産職志望者も来てるぞ?」


クランルームからカフェレストランを覗くと……


ひと! 人? 蒼人(プレイヤー)達であふれていました。


『カナエさん…… ぼうけん屋に新規プレイヤーが詰め掛けてる!』


日ノ本のぼうけん屋で、鍛冶修業中のテッシン君からもSOSコールが来た!?


「なんで? うち(トイボックス)に新規プレイヤーが?」


二次生産の新規参入プレイヤー達が、ナインアール王国の冒険屋と日ノ本のぼうけん屋に殺到してるらしい!?


「うち(トイボックス)は……【冒険者シリーズ】と【デンライ】で有名だからな……」


「それに、最近のカナエさんがスキル検証で作った……【魔導具】が掲示板で話題になってます」


「俺達の武器も書かれていたな……」


原因は…… 私か!? テッシン君が作る武具にリンちゃん達の装備とお店のアイテム……


ほとんどの素材の出所は…… 私だ!


この混雑の原因は、私でした。


「お店のお客様以外の方は、他のお客様の御迷惑になるので……」


「デンライさんに会わせろ!」


「ここの武具の製作者に会わせなさい!」


「君! 可愛いね。俺の(テイムモンスター)になれよ」


「ねぇ! 執事さん。こんな店じゃなく、私と冒険しましょう!」


従業員(モンスター)目当てのテイマーもいるみたいだね……


モンスターを連れて来たのも…… 私だ……


「あなた達! 従業員のテイムは禁止です!」


あっ!? 支配人がキレた!


「あ? NPCがうるせぇんだよ!」


「はい! あなた「あ?」とあなた「俺?」…… それにあなた!「えっ! 私?」クランハウスに立ち入り禁止です!」


私は、支配人に掴みかかりそうな蒼人(プレイヤー)従業員(モンスター)をテイムしようとした蒼人(プレイヤー)を指定して、エン君に合図!


蒼人(プレイヤー)達が消える!?


エン君がブラックリストに登録したみたいだ。それを見て、他の蒼人(プレイヤー)達が黙る……


「ここは…… お店ですよ。お客様以外は出て下さいね」


唖然としていた蒼人(プレイヤー)達の一人が手を上げる。


「あの~」


「はい?」


「このクランに入りたい人は…… どうすれば?」


「私はクランリーダーでは無いですから、詳しく無いんだけどね…… 今はクランメンバー募集してないから押し掛けても、ブラックリスト入りするだけだよ」


「そんな~」


多くの蒼人(プレイヤー)達が落胆の表情になり、中には膝を付くほどに落胆している。


「どうしたの?」


「…… 実は……」


押し掛けた蒼人(プレイヤー)達の話では、新規プレイヤーを巡ってクラン同士で争ってるらしい……


「中には…… Lv20になると、クランメンバーにPKされた人もいるみたいで……」


「酷い!…… でも、なんで? うち(トイボックス)に?」


「それは…… デンライさんが公式の【プロ】だからです」


公式ホームページに契約プロプレイヤーの一覧があって、デンライ君の名前を頼りにうち(トイボックス)に来たらしいです……


公式の契約プロプレイヤーなら、酷い事はしないだろうと…… みんな考えたみたいだね。


「…… とりあえず、【蒼のギルド】に行ってみては? あそこなら、各種のチュートリアルができますよ?」


「「「「「えっ!?」」」」」


うん、説明聞かずに来たな!【蒼のギルド】への道を教えてから、買い物客と宿とカフェレストランのお客以外を解散させて…… エン君達を連れて、ぼうけん屋に急ぐ!


「これは…… どうしたのかな?」


泡を吹いて倒れてる蒼人(プレイヤー)数人と…… 股間を押さえて震える男性の蒼人(プレイヤー)達に、あきれながらも顔が引き吊ってる女性の蒼人(プレイヤー)達が…… 巴を見て固まっていた。


「「おねぇちゃぁん!!」」


あおいちゃんとシュリちゃんが涙目で私の元に!?


「よしよし…… どうしたの?」


「わかんない… きゅうに、おきゃくさんが… たくさんきてね…」


「デンライさんを出せ!とか、武具を作った人に会わせろ!とか、怒鳴られて……」


「巴が動いたと……」


「お、親方様……」


「大丈夫…… 巴は悪くないよ。うん、悪くない…… 悪いのは……」


私は、あおいちゃんとシュリちゃんを宥めながら……【魅了支配】を使い、蒼人(プレイヤー)達を見て笑いながら……【神刀 巴御前 黒桜】をゆっくりと抜く……


それを見た蒼人(プレイヤー)達の顔色が変わる…… 蛇に睨まれた蛙って…… こんな感じかな? 逃がさないけどね。


「うちの若女将を泣かすなら、いいだろう…… 戦争だ!」


【神刀 巴御前 黒桜】の峰で肩を叩きながら、【武者甲冑ゴーレム】を喚ぶ…… 目の前の蒼人(プレイヤー)達が震えだした……


「おや? どうしました?」


「「「「「すみませんでした!」」」」」


蒼人(プレイヤー)達が一斉に土下座しました。


「…… 次は、ありませんよ……」


後は…… 泡を吹いていた蒼人(プレイヤー)を起こし、王国の冒険屋と同じ説明をして、買い物客に宿泊と温泉客以外は解散しました。


「これは…… 思ったよりも、事は重大かも知れない……」


あの新規プレイヤーの調子だと…… 他のクランと揉めるかも知れないな…… ジノさん達に連絡しよう!


私が連絡すると…… 案の定、問題になってました。


「この事で、近いうちにクラン同士の話し合いをするらしい」


「話し合い…… ですか?」


「大手のクラン達が呼び掛けている。うち(トイボックス)にも来るぞ」


「俺とシュウだと…… 不安ですね……」


「安心しろう! 代理人で、(デンライ)とジノさんが出る!」


「「「「「「ほんとう?」」」」」」


「ああ、代理人も認められている…… 大丈夫だ!」


「なら、うち(トイボックス)の方針を決めましょう!」


その後直ぐに、クラン会議の開催の通知が届きました。



次は… クラン会議かな?


ご意見、ご感想をお待ちしています。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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