イベントクエストのボスは… 邪神機? 伝説の魔物? いいえ、魔神です。
「なんだ! この柱は!」
蒼人達が協力して、なんとかオロチの再生スキルに苦しみながらも、なんとか追い詰めた矢先に…… どす黒い柱に阻まれてしまいました。
『これはこれは…… 誰が都を守っているかと思えば、結界を揺るがした蒼人達では…… ないか?』
全てのオロチがどす黒い柱に包まれた時に、一回り大きな9体目のオロチが現れ…… その頭に白髪白装束の女性が立っている。
明らかに敵なので、神眼発動……!?
【魔神九尾(玄黯)【種族】魔物サイボーグLv100【ジョブ】邪神機製造士Lv100【サブ】破滅の妖術士Lv100】
(Lvのせいかな? 前よりもいろいろ見える……!? 魔神九尾!玄黯!? オロチを作った魔神!…… アレ? 玄黯って、鬼人で男だったような……?)
『感謝するぞ…… 蒼人よ。お前達のおかげで、俺は…… 最強の身体を完成させた…… 見るがいい! これぞ俺の真の姿……【オロチキュウビ】を!!』
激しい地響きの後、地面が割れて30㍍ぐらいの鋼鉄の獣が現れる!?
「アレは、狐?…… 九尾の狐か!」
オロチを包んだどす黒い柱が鋼鉄の狐に集う!? 柱が狐の尾に…… 9体目のオロチも狐の尾になって合体!? 9体のオロチを尾に持つ、鋼鉄の狐が現れた!!
『古より…… この日ノ本に恐怖と破滅をもたらした! 伝説の魔物2体を材料に作り上げた…… 究極体!! その姿を御霊に刻み、我等の神の贄になるがいい!!!』
9のオロチと1の狐が口から! いろいろ吐いた!?
「負傷者と損傷が激しい機体は後退しろ!! 毒以外に属性攻撃も吐くぞ!気を付けろ!!」
「騎士級は盾装備! 壁になるぞ! 急げ!!」
『何機来ようが無駄だ。俺の最高傑作は止まらんぞ』
「くっ、砲撃隊! 敵が1つになった今がチャンスだ! 集中砲火だ!!」
魔法と砲撃の集中砲火を食らっても、ものともしないオロチキュウビ!
「頭だ! 頭に集中攻撃!!」
【聖女の楯】ランドさんの一声で、蒼人達は1ヶ所のオロチの頭に攻撃を集中させた!
「やっ!? 再生…… してる!」
集中攻撃で砕けたオロチの頭が、直ぐに再生し始める!
「再生スキルも強化されてる!?」
「頭全部を1度には…… チィ、無理か……」
「糞がぁ! ぶった斬ろうにも…… 近付けねぇ!」
『だっしゃあ!!』
『ギヤシャァァァァァ!?』
突然現れた!? ライオン顔のマッチョゴリラ男が狐の横面をぶん殴る!!
『ナイスだ! デンライ! みんな、一斉攻撃だ!!』
『『『『『了解!!』』』』』
オロチキュウビを殴り倒した。ライオン顔のゴリラ男は、デンライ君でした。
駆け付けた! 巨大化したヒーロー(ジノ)さんと人型に変形したクマカマシンが横倒しになった。オロチキュウビを攻撃する!!
「今だ! 我等も続けぇ!!」
「撃て! 全て撃ち込め!!」
「斬れ! 斬っちまえー!!」
蒼人達も、一斉攻撃を開始!!!
「このまま押し込め!!」
「攻撃を絶やすな! 死ぬ気で撃ってぇ!!!」
「死にやがれ!!!」
蒼人達が休み無しに攻撃するが……
「まずいかも…… 傷口の再生が早い!?」
『ギャシャアァァァァァァ!!!』
「「「「「「!?」」」」」」
「総員! 退避!!!」
9本の尾のオロチが暴れ回り、蒼人達を吹き飛ばして、オロチキュウビが立ち上がる。
『みんながあぶない! 白くまさんおねがい!』
『了解です。【強化 白氷結界】』
ホワイトほっきょくが結界を張って、蒼人達を守る!
『そんな薄氷で、何が守れる!!』
『!? こおりがわれちゃう!』
『先ずは、貴様から血祭りだ!』
『『『『ホワイト!?』』』』
オロチの頭が氷を叩き割り、ホワイトほっきょくに噛み付こうと、大きく口を開けた! その時!?
「「「「「「!?」」」」」」
オロチの首が…… 宙を舞う!?
「誰が、誰を…… 血祭りだって?」
『な…… 何者だ! 貴様は!?』
「何者だっていいじゃない? こっからは…… 貴方と私、妖怪の力を持つ者同士の…… 決戦だよ!!」
オロチの首を切り落とした…… 刀を剥き出しの肩に担いで、黒猫の花魁がオロチキュウビと睨み合う!
その花魁は…… 巴と憑依合体して限界突破した…… 私だった……
「いくよ! みんな!」
「「「「「「はい!!!」」」」」」
さあ…… 魔神と決戦だ!!!
次は… 玄黯との最終決戦かな?
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後…
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