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初めての戦闘と美少女執事の実力と…… カナエ、狙い撃つ!?


「マスター…… 立って、名を下さい」


「あっ、はい! ちょっと待ってね…… とりあえず、これを着て!」


立ち上がった私は、彼女をよく見て…… 全身タイツみたいな姿に、慌てつつ執事服を渡した。


一瞬で装備したのか? ボーイッシュな美少女執事が立っている……


(執事と言えば…… セバスチャン! でも、セバスチャンは…… 男性だよね? え~っと…… よし、決めた!)


「あなたの名前は、【せつな】! 愛称は、【せっちゃん】です! 私はカナエです。よろしくね♪」


「畏まりました。カナエ様…… 私の名は、せつなです。よろしくお願いたします」


「ちょっといいかな? 僕はギルマスのマイルだよ。よろしくね♪」


「はい、私はカナエです。よろしくお願いします」


「カナエちゃん。ガルジを借りていいかな?」


せっちゃんと互いに名乗り会っていると…… ギルマスのマイルさんも名前を教えてくれた。その後、マイルさんが師匠を指名した。


「ちょっと待って! 鍛冶体験ならテツに任せる。見ての通りだが…… 目が離せん」


「解ったよ…… テッシンには、僕から言っとく。ところで、カナエちゃん。これに触ってくれる?」


「こうですか?」


〔メイン復活場所が、変更されました〕


「はい、これでカナエちゃんの復活場所は…… このギルドの祭壇だよ。安心して冒険してね♪」


「いいですか?」


「いいの♪いいの♪ ね~ガルジ?」


「嬢ちゃんは、俺の弟子なんだろう? 気にするな!」


「そう言う事で、僕は行くね? またね~♪」


ガチャン!


「それでは…… 私も失礼致します。また何か有りましたら…… 何時でも【GMコール】して下さいね」


「ありがとうございました」


ギルマスが去った後、お姉さんも帰りました。


「さて…… 今ならば、まだ個室が開いてるか? 武器を貸してやるから選びな。選んだら個室で…… 戦闘訓練代わりに【スコアアタック】しに行くぞ! で、どれにする?」


「カナエ様、私は【守護特化型】です。なので、【大盾】を望みます」


「師匠! せっちゃんに【大盾】をお願いします」


「【大盾】か?【鉄製のカイトシールド】があるが…… 攻撃は、どうする?」


「ならば、【ショートランス】を貸して頂けますか?」


「それなら、こいつで…… どうだ?」


ガルジが、せっちゃんに【大盾】と【ランス】を渡すと……


「じゃあ、行くぞ! こっちだ」


カナエ達は、ガルジに付いていくと……


訓練場の奥に、少し大きめな扉が並んでいる。


その中の一つをガルジが開けて、カナエ達を招き入れた。


カナエ達が扉を潜ると、其処は…… 草原だった。


「個室は、【バトルフィールド】を設定できるからな。【スキル】の確認や技を試すのに持って来いの場所だ。【スコアアタック】で、高得点を出すと…… この世界の金とポイントが貰えるぞ!」


ガルジは、設定しながら、カナエ達に個室の説明をすると……


「とりあえずは、カナエ嬢ちゃんとせつな。二人で……【スコアアタック】して見ろ」


「いきなりですか?」


「負けても、【デスペナルティ】は無いからな…… 練習だと思って気楽にやれ。さて…… 準備できたか?」


「準備完了です」


「はい! お願いします!」


カナエ達が武器を構えると…… カナエ達の眼の前に、ゴブリンが数体現れた!


「参ります!」


せっちゃんが…… 手前のゴブリンに突撃!?


「そこ!」


せっちゃんは、ゴブリンの懐に入ると…… 大盾でゴブリンを真上に突き飛ばした!!


突然の事に、固まるカナエに…… せっちゃんが激を飛ばす!


「カナエ様、トドメを!!」


カナエは、焦りながらも…… 墜ちてくるゴブリンを【でりんじゃー】で狙い撃つ!


「グゲェ!」


カナエの撃った魔弾がゴブリンの頭にヒットすると、ゴブリンの頭が…… 消える!? 


「次…… 行きます!」


せっちゃんが次々ゴブリンの体勢を、大盾とランスで崩す!


「早いな…… 自分で言うだけあって、盾使いが一流だな」


ガルジが、せっちゃんの動きを誉めてる間も、せっちゃんが吹き飛ばしたゴブリン達に、カナエが【神眼】と【狙撃】をフルで使いながら…… なんとかトドメを射した!


「おっ、そろそろ…… ボスのお出ましだな!」


「えっ? ボスですか!?」


ゴブリンを50体倒すと、鎧姿の二回り大きなゴブリンが現れた!


「せっちゃん気を付けて!【ゴブリンジェネラル】が出た!」


「おお、いきなり【レアボス】か…… 運が良いのか悪いのか…… 判らんなぁ」


「攻撃は私が防ぎます! カナエ様は攻撃に集中して下さい!」


せっちゃんが、ジェネラルの大鉈を受け流す! カナエも攻撃するが…… ボスの鎧と盾を中々抜けずに、ジェネラルのHPを削れないでいた。


メキ!


せっちゃんの大盾が軋む音が響いた!


(ヤバイ、大盾がもたない)


 ガッキィィーン! 金属音が鳴り響いて、大盾が壊れた!


その瞬間に…… せっちゃんは、身体を反らしながらランスで…… ジェネラルの頭を突いた!?


「グッウオォォ!」


「上手い!」「今です!」「当たって!」


せっちゃんの一撃は、ジェネラルの兜を飛ばし目を貫く!?


カナエは、無防備になったジェネラルの頭を狙い撃つと……


ゴブリンジェネラルの頭には、穴が開いた……


「良くやった。クリアだ! お疲れさん」


ガルジの言葉に、力が抜けたカナエは…… 


「師匠…… 疲れました。今日は、もうログアウトします」


「わかった。お~い、シロ! カナエを寝床に連れてけ」


「はい、お姉ちゃんこっち♪」


「ちょっと待って、師匠…… 今日は、ありがとうございました」


「寝っころがったら、ログアウトしな。またな」


「はい、またお願いします」


 ガルジと分かれたカナエは、シロちゃんについてくと……


商業施設の奥に、小さなドアがあった。 


「ここだよ」


中は…… 六畳間ぐらいの部屋に、少し大きめなベッドとクローゼットがある。


「このベッド使って」


「ありがとう。それじゃあ、シロちゃん、せっちゃん、またね♪」


「お姉ちゃん、おやすみなさい」


「おやすみなさいませ。カナエ様」


カナエは、ベッドに横になり、眠る様に目を閉じて…… ログアウトした。




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