表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/467

蒼のギルドマスター&教官役  自分らは…… 〇〇なので……


「千鶴…… 離してやれ…… 誘拐に見える」


「ひど!」


「お姉ちゃん? 大丈夫だよ。千鶴姉は優しいよ?」


「うぅ…… シロちゃん。怖かったよ(半泣き)……」


突然の事に、カナエのトラウマが…… ちょっとスイッチオンした。


シロちゃんがカナエの頭を撫でて、慰めた。


(シロちゃん…… マジ天使~♪)


「悪いな。カナエの嬢ちゃん…… うちの嫁が迷惑かけて」


「ごめんなさいね。カナエちゃん? ほ~ら、怖くない…… 怖くないよ? 怖くないよね!? マジすいませんでした!!」


まだ涙目で後ずさるカナエに、千鶴さんが土下座した。


(綺麗な…… 見事な土下座……)


「何やってんだよ!? おっと、すまん……【コール】だ。おう、俺だが……! サボってねよ! 今、サポート中だ……… ああ解った。おい、千鶴! ギルマスが手伝えって」


「えっ!? くっ、しょうがないわね…… それじゃ~シロちゃんカナエちゃんまたね~♪」


ガチャン! 名残惜しそうだが慌ただしく、千鶴は出て行った。


「師匠、【コール】って……【緑人(NPC)】でも使えるの?」


「使えるが…… そう言えば、俺と千鶴にギルマスと教官役は、【蒼人(プレイヤー)】だぞ」


「えっ? だって、このゲーム今日からですよね?」


「ああ…… それは、俺逹が【テストプレイヤー】だからだ」


「テスト?」


「3年前からだなぁ…… 俺逹は、この新世界をテストしながら、プレイしてたんだ。その内の何十人かは…… 契約社員としてゲーム内で働いてるぞ。シロは、その時のパーティーメンバーが拾ったんだ」


「ととさま、つよくて! カッコいいの♪」


「ととさま?」


「シロを拾った奴の事だ。何て言うか…… ヒーローみたいな奴だ」


「ヒーロー?…… ですか?」


「ちょっと待ってくれ、GMコールするから…… ガルジだが、サポート中の蒼人がトラブルに会ってなぁ…… あんたか…… 何?…… 解った。【GM】が来る」


「【GM】?」


「また逢いましたね。カナエさん」


「えっ…… お姉さん?」


師匠の隣に…… アバター制作の時、お世話になったお姉さんが現れる。


「はい、今回は緊急避難処置なので、私が【初回ボーナス】をお渡しいたします。これが目録ですので…… この一覧表から選んで下さい」


「あっ、はい……!? お姉さん…… ロボット…… ロボットが選べません!?」


今にも泣きそうなカナエ。


心配そうなシロちゃん。


困り顔のGMのお姉さん。


「嬢ちゃん…… 何か持ってないか?」


「え~と…… 【ストレージ】に、封印された機神って言うロボットがありますけど?」


「それだな…… Lvが低いと複数持てない場合があるからな」


「そんな……」


「とりあえずは…… Lv上げをがんばれ。【初回ボーナス】は、期限内にサポートユニットの【アンドロイド】系か【スキル】…… う~ん、G…… ゲーム内の金にしとけば、後で機神…… ロボが買えるぞ?」


ひざから崩れ堕ちるカナエを、必死に励ます。師匠の言葉に、カナエは一覧表を見直す……


(Lv上げのためには? 戦闘しないとですね…… でも、ひとりだと不安だ…… 【アンドロイド】一択で!) 


ガチャ!?


「ガルジ終わった?鍛冶体験希望者、連れて来たけど?」


「あっ~!?」


カナエは…… 急に入って来た人に、びっくりして……


【アンドロイド(ランダム)】を押してしまった!


眼の前に、ショートカットでボディースーツの中高生ぐらいの女の子が現れる!


「何しやがる! このバカギルマス!」


「え~!? 僕、何かやった?」


現れた女の子に…… びっくりしているカナエの後ろで、ガルジ師匠が入って来た人に怒鳴る!


(ギルマス…… この人ギルマスなの? この人…… 手足が機械だ!?)


「ごめんね。迷惑かけたみたいで…… そうだ! これあげる。こないだの戦利品【ランダムクジ】3個! 引いてみて♪」


(ギルマスさんが…… ランダムと書かれた【クジ】をくれたけど…… その期待した目は何?)


「お姉ちゃん…… いつ引くの?」


「今でしょ!」


シロちゃんに、期待した眼で聞かれたので、速攻で開ける。


【執事服セット】

【ストレージ付き手持ち鞄】

【白虎ぬいぐるみ型ゴーレム付きポシェット】


(装備品が三つ、内二つが鞄系か……)


「マスター、お取り込み中すみませんが…… 私に名を下さい」


「あっ、ご…… ごめんなさい」


アンドロイド少女のツッコミに、シロちゃん以外は…… 土下座した。




ご意見、ご感想をお待ちしてます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ