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大人な子供と子供な大人


「俺達の獲物を奪いやがって、許さね!」


「獲物って…… 海龍の事?」


「それ以外いるか! 陸地近くまで誘導して袋叩きにする計画を、お前の仲間が邪魔したんだ!」


「仲間?」


「とぼけるな! いるんだろ! ケルベロスに乗ったナイトの猫獣人が!」


「おい、海龍がどうのこうのと聞こえたが…… まさか、海龍様に手を出して無いだろうな?」


「なんだお前…… 緑人か? ならば、教えてやろう。俺達が狂暴な海龍を、一網打尽にする作戦を…… コイツらの仲間が邪魔したのだ!」


「バッカヤロー! 俺達の守り神、海龍様を一網打尽にするだと! 許さねぇ…… みんな、殺っちまえ!」


「「「「ウオォォォ!!!」」」」


「お止めなさい!」


「「「「「!?」」」」」


卵泥棒プレイヤー達の話を聞いた緑人達が殺気立つが、巫女装束の女性が現れて止めに入った。


「み、巫女様、止めないで下さい! コイツらは、海龍様を」


「先ほど、静様がお出で下さいました。海龍様達は、無事です! そこに居るお方に助けいただいたので、手を出さない様に」


「な!? 猫のお嬢ちゃん…… 海龍様に会ったのか?」


「えっ、え~っと…… 海神龍様に会えました」


「「「「「海神龍様!?」」」」」


「ああ、デンライ、鱗を」


「はいよっと!」


ジノさんの合図で、デンライ君が自分より大きな【海神龍の鱗】を一枚取り出す。


「海神龍様の鱗だ!」


「あの海の様な色合いと大きさ…… 海神龍様の鱗で間違いあるまい」


「お前等…… 海龍を倒したな!」


「愚か者!」


「「「「「!?」」」」」


「神獣様達の素材は、無理に奪えば…… 力を失うのです。あの様に力強い色合いをしているなら、海神龍様が分け与えた。なによりの証拠です」


「な、なにが海神龍だ! なにが神獣だ! たかがモンスターだろうが!」


「そこの蒼人の方…… 神獣様達は、この世界を浄化しているのです。神獣様が消えたら…… その地は魔物が溢れ帰り、私達は、街や村…… 大事な人達を失うでしょう……」


「それがどうした! 魔物なんか、俺達が倒してやるよ! な」


「もしも…… 神獣様に仇なすなら…… 私達、緑人は貴方方の敵となるでしょうね。私達と争う…… 覚悟は、お有りですか?」


巫女さんの言葉に、卵泥棒とその仲間が黙り込む。


「なあ、お前達…… …15歳未満だろう?」


「な、なに言ってやがる! どう見ても、大人だろうが!」


「「「「「そうだそうだ!」」」」」


「大人なら、解るだろうが…… 村や街の殆どは、緑人だぞ。その緑人を敵にして、困るのは…… お前達だぞ」


「なんでだよ!」


「はぁ~、あのね…… 先ずね。街や村に入れ無いかも知れないでしょ? アイテムや装備をどうするの? PKして奪う? そしたら、プレイヤーも敵になるよ。どうするの?」


「坊主共…… なんとなくだが、大人ぶりたい気持ちも解る!…… けどな、アカバンしたく無いだろ? 大人しくフィルターかけとけ、な?」


「お、おい、どうするんだよ? 俺は…… アカバンはいやだぞ! やっと買ってくれたんだ」


「俺もやだよ!」


「くっ、行くぞ、お前達」


「あっ、ま、待ってよ!」


「置いて行くなよ!」


ぞろぞろと、卵泥棒達は去って行きました。


「行っちゃった…… いいんですか?」


「あの様子なら…… 大丈夫でしょう…… それよりも、海龍様達をお助けいただいた。お礼をさせて下さい」


「う~ん…… どうします?」


「テッシン呼んで来て、市場調査するか?」


「私、呼んで来ます♪」


テッシン君も合流して、お店巡り。


「そう言えば、デンライ君。気持ちが解るって…… 何の事?」


「えっ!? あのその…… なんだぁ。大人の店に行きたいんだろうな…… カナエさんのダンジョンとか……」


「えっ!? 私のダンジョン? なんで?」


「リン達が言っていたんです。掲示板で話題だって」


「? モフモフコースの事かな?」


「いや…… そっちじゃなくて、大人の方です」


「えっ!?」


「カナエさんのダンジョン大人気ですよ。モンスターが珍しいですから」


「特に、大人のダンジョンコースは、年齢制限有るからな。フィルターを解除して入り込もうとしたんじゃねぇ?」


「まあ、登録の段階で身体チェックするから、バレバレだけどね」


「イロイロしたいお年頃なんですよ。たぶんですけどね? 男ですから……」


「男って…… 馬鹿だな?」


「それが、若さなんだろうなぁ…… なんとなく、悪ぶるのが格好良く感じたりとかなぁ…… 身に覚えがある気がするよ」


「そう言う物ですかね……」


店を色々巡ったけど、調味料以外は、性能がそんなに高く無いみたいです。


「性能的には、平均的かな…… 名刀の類いは無いみたいだ?」


「名刀が欲しいのかい? じゃあ、不士の麓…【火山温泉境】に行きなさい。あそこは、神獣様達が作った温泉地で、鉱物も豊富でな。鬼人の鍛冶士達の村があるのだ。ここのとは比べられん物が揃っている」


「温泉!」


「神獣に鉱物!」


「「行こう!すぐ行こう!」」


次の目的地は…… 温泉です♪



温泉… 誰を出そうかな? リクエストありますか?


次は… 温泉までの道中です。


ご意見、ご感想をお待ちします。


後…


誤字脱字報告、文章とストーリーの評価も、お願いします。

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