もうじゅう戦隊 クマカジャー 第2話 初心者狩りは、許さない!
もうじゅう戦隊! クマカジャー! このあとすぐ!
~【玩具箱】クランハウス【冒険屋】~
「マナちゃんのお部屋は、ここだよ♪」
「えっ!? 本物の私のお部屋より広いよ。いいの?」
「いいんだよ♪ だって、ここは私達のお家だもん♪」
「私達の部屋も、隣と正面だからね」
「他の人達は?」
「この家族用の居住者は、私達とラズリさん。エンとシュウ、デンライさんが屋根裏部屋で…… テッシンさんとイズナさんが離れの工房。ジノさんが地下のバーの個室で……」
「カナエさん! カナエさんは?」
「カナ姉さんはね~…… 地下の大部屋だよ♪ この冒険屋の従業員のモンスターさんは、カナ姉さんの関係者だから…… みんなでカナ姉さんと同じ部屋だよ」
「従業員さん達…… みんながそうなの?」
「え~っと、緑人の人達は違うよ。離れの従業員寮に居る人達は、私達が雇ってる人達だね」
「シロちゃんとウルちゃんは、別……」
「あっ、白猫の獣人のシロちゃんと羊の獣人のウルちゃんは、別だよ。シロちゃんは、ジノさんが保護した獣人さんで、ウルちゃんは、カナ姉さん専属のメイド見習いさんだからね」
「カナエさん専属…… ?」
「パールさん達ジュエリーズの皆さんとそのテイムモンスターに、カナ姉さんのサポートユニットのせつなさんとメイド長のロッテさんと、妖精のスーノちゃんとルーノちゃんにはうりんぐ…… 他にも居るみたいだよ?」
「そんなにいるの?」
「たぶん、まだまだ増えるよ…… カナ姉さんだもん」
「かわいいモンスターさんがいっぱい……」
「みんな、ここに居たの?」
「千鶴さん?」
「「「こんにちは♪」」」
「はい、こんにちは♪ もう一度マナちゃんの採寸させて欲しいの」
「ここでします?」
「装備品の確認もあるから、工房でやりましょう。テッシンも武具の確認がしたいみたい」
「解りました。お願いします。リンちゃん、アンちゃん、ユキちゃん、また後でね」
「「「後でね♪」」」
ピッピ、ピッピ『クマカジャーの皆さん!ブリーフィングルームに集合して下さい!』
「みんな、行くよ!」
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~ ビックリボルバーサーモン内 ブリーフィングルーム ~
「皆さん、集まりましたね?」
「せつなさん…… その格好は?」
「この姿の時は、テディ副司令です。王都の北の森で初心者狩りの情報を得ました。クマカジャー出撃です!」
「「「「「了解!」」」」」
「出撃は、クマカマシンですか?」
「いいえ、ロッテ副長! ビックリボルバーサーモン発進許可を」
『了解しました。発進を許可します。ビックリボルバーサーモン発進準備!』
『ビックリボルバーサーモン。発進スタンバイ…… 発進どうぞ』
「ステルスフィールド展開、ビックリボルバーサーモン発進!」
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~ 王都周辺の北の森 ~
「誰か~! 助けて~!」
「く、来るな!」
「なんで私達を狙うの?」
森の中、初心者パーティーがPKプレイヤー達に追われていた。
「ヒッヤッハッハッハ…… そんなの、俺達が弱い者イジメが大好きだからだ!」
「おらおら、どうした? かかってこいよ!おら!」
「早くしないと…… 殺っちまうぞうこら~!」
「クマカガン」バッシュ!バン!
初心者パーティーとPKプレイヤー達の間に閃光が走る!
「だ、誰だ!」
「真っ赤に燃える!日熊の戦士!【クマカレッド】!」
「闇に潜みて、悪を断つ!月ノ輪の侍!【クマカブラック】!」
「深緑の護り手!グリズリーの兵士!【クマカグリーン】♪」
「白いくまさんの魔法使い…… 【クマカホワイト】……」
「幸運を呼ぶ!黄色の熊猫♪【クマカイエロー】!」
「「「「「我ら、【もうじゅう戦隊クマカジャー】!!!」」」」」ドッカ~ン!!(背中にタイトルがバーン!!)
「初心者イジメの悪者達!」
「イジメ…… 格好悪い……」
「悪党にも、美学を持って欲しいわ」
「覚悟しろよ!」
「行くぞ! みんな! 熊の様に遊ぶぜ!」
「ふざけた格好しやがって、野郎共! 殺っちまえ~!!」
初心者狩りをしていたゴブリン姿のPKプレイヤー達が向かって来る!
ホワイトが結界で初心者さん達を護り、レッド達は専用武具でゴブリンプレイヤーを倒していると……
「うわぁ!」
「「「「レッド!」」」」
「調子に乗るなよ……」
「こ、コイツ…… キングだ!」
「よくも、仲間をやってくれたな? てめえ等も狩ってやる!」
「この!」ドッゴ~ン!
グリーンが魔弾で、ゴブリンキングを吹き飛ばす!?
「あぶねえ~あぶねえ~…… 奪った鎧が無ければ、やられてたぜ」
「く、この~」
「みんな!…… アレをやるぞ!」
「「「「!?…… 了解!」」」」
「バンブースパイク!」ドゴン!バサバサバサ……
イエローの技で、急に生えた竹がゴブリンキングの動きを止める!
「行くよ…… 必殺!Bクラッシュ…… イエロー」
ホワイトがオオスズメバチの巣の様な球体に、力を込めてセットすると……
「OKホワイト、グリーン!」
イエローも力を込めながら、グリーンに向かって蹴る!
「レッド! ブラック! スタンバイ…… ゴー!」
イエローの蹴った球体を、グリーンも力を込めてレシーブすると……
「「Bクラッシュ! エンド!」」
その球体に向かい飛んだレッドとブラックが力を込めて…… ツインボレーシュートでゴブリンキングに蹴り込んだ!
クマカジャー全員がパワーを込めた球体は、ゴブリンキングに叩き込まれて…… ドッゴ~ン!!
大爆発!!!
「ウオォォ! 耐え…… ぎゃあぁぁ!」バシュ!バシュ!バシュ!
なんとか球体の爆発に耐えたゴブリンキングだったが…… 球体から現れた蜂の大群に倒された。球体は…… 見た目通りのオオスズメバチの巣爆弾でした。
「うぅぅ…… こうなれば…… コイツで!」ピ~~~!バタッ!
ゴブリンキングが最後の力で、天に向かい笛を吹いた。
『皆さん! 巨大な反応が近付いてます! 迎撃しますので、対ショック態勢を!』
「「「「「!?」」」」」
「全員! 防御態勢! ホワイト、結界を!」
「「「「了解!」」」」
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~ ビックリボルバーサーモン ~
「接近する物体を確認! モニターに出します」
「これは…… 大型のグリフォン!? 巨大ですね…… 10㍍は有りそうですね? 素材として回収しましょう。アンカーガンセット! 主砲リボルバースタンバイ、属性は…… 雷です!」
巨大なリボルバーが回転して、サーモンの口が開く……
「目標、巨大グリフォン!照準セット…… 来ます!」
「リボルバーブラスト、発射!…… アンカーガン、発射!」
けただましい轟音と共に、サーモンの口から発射された光線は…… グリフォンに直撃!
落ちるグリフォンを、ワイヤーの付いたアンカーで回収した。
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~ クマカジャー ~
「じゃ~、俺達はこれで」
「ありがとう! 仮面のヒーローさん達」
「いや、仮面のヒーローさんは一人だろう? この人達は、たぶん違うぞ」
「えっ!? じゃあ誰?」
「私達は、仮面のヒーローさんの後輩ヒーロー」
「「「「「もうじゅう戦隊! クマカジャー!」」」」」
「PKに気を付けて、楽しんでね♪」
「「「「「では、去らば♪」」」」」
「「「ありがとう♪ クマカジャー!」」」
こうして……
カナエの知らない内に、クマカジャーが大活躍するのであった。
次は… カナエ達の話に戻ります…たぶん
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後…
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