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真夜中にキーボードを叩いてみた

提灯

作者: ドーナツ

※お題「祭」「#Twitter300字ss」で書きました。

 日の落ちた山門の前に町内の人々が集まっている。提灯を手に楽しげな子供たちに比べ、大人たちは不安そうな顔だ。子供たちは列を作り、次々と境内へ入っていく。

 最後尾を歩いていた子供の提灯の火が風に揺らいで消えた。

「あっちへ行こう」

 振り向けば、狐面に赤い着物姿の子供が立っている。指さすほうに灯りが見え、祭囃子が聞こえてきた。

「楽しいよ」

 周囲を見回すが、誰もいない。戸惑っている子供の手を狐面が引っ張った。つられて踏み出しかけた耳に鈴の音が響く。

「この子は行かない」

 柔らかな手の感触が、狐面から子供を遠ざけた。唐突に賑やかな話し声、足音が戻ってくる。

「……お母さん」

 子供は、懐から鈴を取り出した。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 神隠しですね鈴は魔除けの道具ですから短いながらも神秘的な世界でとても楽しかったです。
2014/11/02 10:42 退会済み
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