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夢迷物語

夢物語 英雄の遺産

 私達は英雄育成学園に入学する。

 それが意味するのは、人々の羨望の的になると同時に英雄に成る為の試験資格を手に入れたということ。

 学園に入学することが出来たのは男手一つで私達姉妹を育ててくれた父のお陰だ。

 父も最初から賛成してくれていた訳では無いが、私の度重なる説得の末なんとか許してもらえた。

 それからというもの父の厳しい特訓を経ての現役合格、合格発表で自分の名前を見つけたときの感動といえば凄かった。


 そんな訳で父と妹と一緒に学園の前の門の前に立つことができている。


「さっ、早く行こう父!なんでウジウジする必要がある」

「いや、俺はここまででいい、俺は……やることがあるから、レイメイが立派に成って帰ってくるって信じてるから」

「父さん嘘付いたね。耳を触る癖、出てる」

「父が入学するならまだしも、入学式で後ろの席で私達を見ているだけだろう!折角海を越えてこの学園のある島まで来たんだ、大人しく私達の晴れ舞台を見るべきだ!」

「いやホントに」


 うだうだうるさい父を私が前から引っ張り、妹は後ろから押した。

 こうして門の前で格闘すること十分、多くの新入生や親御さんに見られたりしながらなんとか門を越えることができた。


「よし、入ったな。もう逃れられまい大人し……」


「すみません、いかがなさいましたか?門で揉み合ってる親子がいると伺ってきましたが……」

「いえ、何でもないです」


 いかつい男の父を見る笑顔の裏に別の表情があるように見える。

 何かあるのかと父を見るとこちらはあからさまに気まずいといったような顔をしている。


「そう……みたいですね。おや、式の時間が迫ってきましたな、お嬢さん達は先に行くといい。初日から遅刻とは良いことでは有りませんからな」

「……。うん分かった。お姉ちゃん」

「え、いやでも」


 抵抗しようとしたが明の引く手にどうすることもなくついて行った。

 父とあの男は私達がいなくなった後何を話すのだろうか。

 それだけをぐるぐると考えて、気が付いたら入学式はもう終わりの挨拶に入っていた。

 この後は私達生徒が先に退場し次に親達が退場、親子合流し別れの挨拶をした後生徒は教室に案内されるらしい。


「ねえ、あの男と父は何を話していたの」

「……ああ、ただの世間話だよ気にするな」


 そう言いながら私達の頭に手をのせる。


「父さん、もっと撫でて」

「俺は!お前達がきっと英雄に成って帰ってくるって知っている!だから……怜はお姉ちゃんだからってあんま気負い過ぎるなよ、明はちゃんとお姉ちゃんを支えてやるんだぞ」


 言葉が終わるまで父は撫で続けた。

 言い終わるとあっさりと手を離し、その手で私達を校舎の方に向けた。

 何だか色々我慢し過ぎて言葉がでない。

 私は大丈夫だって、心配し過ぎだって言いたいのに。


「お前等は俺にとってありのままで英雄なんだ。あんま無理するなよ。じゃ、頑張っていってらっしゃい!」


 父が私達の背中を押す。

 まだ何も言えてないのに!振り返ったが父はどうやら他の親子の人混みに紛れてしまったらしい。

 精一杯の大声で言う。


「行ってきます!」


 どこかで父が反応しているように思えたのは気の所為だろうか、でも口にできたことで諸々の恥ずかしいものが引っ込んだ。

 明が私を伺うが、何か納得したのか私の手を握り引く。


「一人でも行けるから手繋がなくても」

「お姉ちゃん小さいから、はぐれちゃいそうで心配」

「はぁ?私は別に小さくない!平均的だ!」

「ふーん。それ、小学何年生?」

「なんだと〜?」



「ど!う!じ!で!」


 !!あまりに迫真の大声に不意をつかれて驚いてしまった。

 明は私の後ろに隠れている、殆どはみ出ているのが癪だ。


 声のぬしは、あまり本人に言い辛いが、とても太っている、それも常識的な範囲ではなく、ブクブクという擬音が似合う太り方だ。

 スマホを耳に当てながら喋っている様子から誰かと連絡しているのだろう。

 触らぬ神に祟りなし、さっさとその場を去った。

主人公 

…死んだ英雄の子を偶然拾ってしまった男

…男に拾われて姉妹として育てられてきた英雄の娘


世界観

…突如として奇妙な怪物たちが地球に出現するようになった。

そして段々と増えて強くなる怪物たちに人類は押されていく。

人類は滅びるんだと誰もが絶望を抱き諦めかけたその時、立ち上がる者たちもいた。

やがて沈んでいた人類にある噂が流れた。

「怪物たちに占拠されていた都市をたったの数人で解放した奴らがいるらしい」

絶望の淵でこんなことを聞いてしまえば希望を抱かない者はいない、誰かが嘘で紡いだ藁だとしても縋るほかなかった。

そうやって広まった(まこと)の噂はやがて真実の事実となり全ての人々に知られることとなった。

絶望から精神的にも戦局的にも助けた彼ら彼女らを人々は「英雄」と呼んだ。

彼らは誰一人として欠けることなく日本を救い海を越え多くの国々を救った。

そうして残すはあと一カ国、一番危険とされている国であり、そこには残虐で強過ぎる怪物が多くいた。

そのため核で沈めたほうが良いとまで言われたその国に、一年の準備期間を経て英雄は向かった。

結果から言ってしまえばその国は英雄によって救われた。

そう、二人の英雄の死と引き換えに全世界を救ったのだ。

全人類みな歓喜した!ようやく悪夢から開放された!怯えることなく地上を歩いて良い!ありがとう英雄!ありがとう英雄!

確かに人類滅亡に関わるレベルの問題は解決したが、いまだ怪物が出現した理由も分かっておらず、英雄が救った国でも新たに出現した怪物の存在も確認されていた。

その為英雄と世界各国は手を組み次世代の新たな英雄を育てる学園を作った。

世界中から武術の達人や優秀な科学者、生き残った英雄を講師とし、現存する最新技術を惜しみなく集めた誰もが羨む「英雄育成学園」を設立した。

そう舞台は英雄育成学園、そしてここに入学したとある姉妹とその子らの親らしき人物と活躍し生き残った英雄達のお話。



英雄 

…とある大戦で最も活躍した者たちを指す


…太った男 よく泣きべそをかき日常生活においてただただ邪魔な存在だがいざ戦闘になると強い、母がとてもとても大好き送り迎えを頼む(マジのメタボボディ、肉ダルマ、肉が服に入りきってない、汗凄そう 私の夢に出たときはすぐに帰ろうとしていたキャラ、母に迎えを頼んで拒否されたときは泣き喚いてた

 煩く目立つ)


…いかつい男 その顔に似合わずよく笑うが心から笑っていることは少ない、ウザイキャラ、差別主義が酷く自分以外はカスだと思っているが時と場合は考えられる、死んだ二人の英雄のことは下に見ている(父親役の主人公に突っかかってた、何か因縁が有るように見えた、言動が常にウザイそんな印象)


…優しそうな女 表裏がハッキリしており下手に関わらなければ彼女のことは、優しい聖女の様な存在、という認識のまま死ねる(全体的にふわふわしてた気がする杖持ってるイメージ)


…厳しそうな女 他、自分の順番で厳しい。大抵のことは自分のほうが正しいと思っている。妹も講師として学園に呼ばれている。姉は青で妹は赤(これは夢で見た、姉妹でお揃いの服だった

 白を基調に青(赤)のラインが入った高い帽子、白基調に青(赤)が入ったローブ

 (タブレット?)を持って「優しそうな女」と職員室みたいなとこで話してた

 姉妹セットで見かけることが多いと私は予想)


…男? (あと一人キャラが欲しいが夢の内容をもう思い出せない、学園長をやって欲しいからインテリ系?)


…死んだ男 裏表なく誰にでも優しく正義感もあり英雄の中で二番目に強かった(後付)


…死んだ女 豪胆で男勝りな性格、どんな人からも慕われそして英雄の中で一番強かった(後付)




ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

次の冒険へいってらっしゃい、

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