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大きな手、小さな手
時の流れとともに
目にするものも
触れるものも変わりゆくから
いつだって私を包んでくれた大きな手
頭をなでてくれた時も
高く抱き上げてくれた時も
はぐれないよう手を繋いでくれた時も
背中に手を回して抱きしめてくれた時も
いつだって
いつまでだって
その大きな手で
包んでくれると思ってた
包まれていると思ってた
本当はこんなに小さな手で
いつも私を包んでくれていたんだね
私がいつも感じてたのは
包んでくれる気持ちだったのかな
今までずっと見守ってくれて、
ありがとね
これからは一緒に
手を繋いでこうね
想いは変わらないままで
関係だけが変わっていく
この手は繋いでいられる内は




