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雨の後に

君のいない世界

私だけがいる世界


轟々と音を立てる大河は

全て連れてくように流れ続き

波間に落ちるいくつもの波紋も

あっという間にかき消されてゆく


微かに響く雨音は

鳴り止むことなく降り続き

波紋は流れ消されても

大河の姿を変えてゆく


多くを流し

多くをもたらし

やがて雨が降りやめば

陽射しが優しく降り注ぐ


命と共に降り注ぐ

温もりと共に降り注ぐ


そうして河は流れゆく


変わることなく

何かを変えながら


私だけがいる世界

君といたかった世界

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