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不変

誰でもいい、なんて

言葉にしても

心は代わらずあの人を追って

人の温もりに包まれていても

焔は決して燃えることなく

ひとつの小さな灯火だけが

この胸の奥で燻っている


不意に夜空を見上げてみれば

あの日の輝きがそこにはあって

けれど無邪気にこの手を伸ばした

あの時間だけは戻ってこない


煤けてしまったこの瞳でも

星は変わらず輝き続けて

私一人の悩みも命も

小さなものだと笑えてくる


一人でいることに耐えられなくて

人との繋がり求めておいて

理解されたいと望んでいながら

理解できないと拒絶する


矛盾だらけの自分の内側を

かきむしるように胸に手を当て

壊れてしまえと強く望めば

あの人の声が甦る


覚えていてね

この温もりを


忘れてないよ

あの温もりは


頬を伝った冷たい熱は

頬擦り寄せた温もりに似て


私は命を吐き出すように

ずるいよ、とただ小さく零す


あなたの温もり思い出しても

焔は決して燃えることなく

ひとつの小さな灯火だけが

この胸の奥で輝いている


温もりよりも

優しさよりも

願うものはたったひとつ


あなたに会いたい

誰も代わりになんてなれない

強がりを言ってみても

気付かないふりしても


変えることが出来ない

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