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ゆらゆらと/ゆき
ゆらゆら系2篇
【ゆらゆらと】
引いて満ちて
満ちて引いて
満たされぬまま
満ち足りぬまま
満たされたいと望みながら
満たされることを恐れながら
それでも望まずにはいられず
それでも恐れずにもいられず
ゆらゆらと
ただゆらゆらと
心は今も行ったり来たり
【ゆき】
ゆらりゆらり
波間に漂う木葉のように
心は夜の闇に漂う
ひらりひらり
風にひらめく木葉のように想いは揺れて留まらず
きらりきらり
空に輝く星のように
光に照らされ心惹かれて
はらりはらり
静かに積もる雪のように
惹かれる想いも降り積もる
言葉に揺られ
想いに惹かれ
積もる気持ちは雪のよう
白銀に光る雪の想いは
包まれ
溶けて
水になる
心潤す水になる
最後までお読みいただきありがとうございます
ゆらゆら系としましたが
【ゆらゆらと】は好意に身を任せるかどうか心が揺れる様なのに対し
【ゆき】は静かに募る思いに心満たされていく様で、
ゆらめく様の異なる2篇でした