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向日葵

砂と土と少しの石と

そこに生きる小さな命


自分の体の半分ほどの

大きな大きな石を避け

今日の糧を求めるために

焦げた砂地を歩いて回る


無限にも見える広野の中に

ぴょこんと一つそびえる緑


生まれたてなのか、跳び跳ねる前か

背筋をぎゅっと大きく曲げて

砂に突き刺さった緑の穂先は

今にもはち切れそうにも見えた


これから伸びゆく先には青空

どこまでも遠くて

だけど近くて


命が育ち、いつの日か

新たな命を宿す頃には

あの空にある輝く光に

届くほどになるだろうか


その日を夢想するように

穂先に前足をかけて立ち上がる命は

やがて今日を生きるためにと

また焦げた砂地を歩き始めた

最後までお読みいただきありがとうございます

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