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言の葉遣い
その人の持つ雰囲気は
その人の言葉からなんとなく感じられて
暖かな雰囲気を持った人なら
暖かな感じを
冷たい雰囲気を持った人なら
冷たい感じを
同じ丁寧な感じの言葉でも
そうした違いは不思議と伝わってくる
言葉遣いという言葉があるけれど
何かを遣う時、
その遣い方は使い手自身を表すことがよくある
楽器などがイメージしやすいかもしれない
楽器は言葉を話さないし、
その人の事を語るはずもないけれど
使い手の感情を雄弁に語ってくれる
そしてその感情は聞き手にも反響する
言葉も同じ
それ自体はただの音でも、
そこにはその人の感情が表されている
そして聞き手の感情にも響いていく
だから、悲しい言葉よりは幸せな言葉をたくさん紡ぎたい
たくさんの幸せを響かせて、
その音が
より遠くへ
より多くへ
伝わっていくように
最後までお読みいただきありがとうございます




