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空に続く道

季節が変わるとまるで別世界に来たかのような。

常日頃から決して安易な気持ちで踏み入れてはいけない場所ではありますが

季節を変えるとなお一層、只人が踏み入れる場所ではないように感じます

遠く、碧い空のその先の

霞がかった地の果てに

大地が波を打つかのような

山並みを見ていると

魂が引き込まれていく感じを覚える


白く塗り潰された道から

照り返される光は眩しく

幾重にも煌めきが重なる様は

此処から先は幻想世界で

ここは現実との境界線

そんな印象すら抱いてしまう


ここから先は

人あらざるものの場所

人の身では踏み入れること能わず

とでも言うように

眼前に壁のごとくそびえる雪の道を

一歩また一歩と踏みしめ

寒々しく立つ木々のトンネルを抜けると

眼下には緑の裾野

眼上には一面蒼い海が広がる場所に出る


照り付ける日差しは周囲をますます輝かせ

なお一層世界は光に包まれたように見える


穂先まではまだ長く

しかし振り返れば

歩んだ道筋はなお長く…


そして自分は

大地に囚われたままだということを思い知らされる


空への道は、まだ遠いまま

最後までお読みいただきありがとうございます


十分な知識と身体能力、それから装備を持参の上

お楽しみください

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