表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
144/153

紅の葉雪、碧の波樹

散りゆく葉っぱに

またね

と告げる


消えそな声で

またね

と返る


真っ赤に燃えそな夕暮れなのに

吹き抜ける風は涼しくて




見守る木の葉が

またね

と告げる


散りゆく木の葉も

またね

と告げる


色鮮やかに降り積もる葉雪は

碧の波樹の下で眠って



さよなら、またね

またいつか


この身が命の流れに乗って

生まれて還るその日まで



伸びゆく白い薄絹が

日ごとに伸びゆく夜を招いて


夜告げる星に

お帰り

と言って


輝く笑顔で

ただいま

と返る


冷たく暗い夜なのに

降り注ぐ影は優しくて

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  かわいらしい言葉にも、別れの寂しさと再会への希望が見えるようです。 [一言]  落ちぬ葉と落ちる葉と。  木は枯れることはなくとも、落ちた葉が生えることはないのかもしれませんが。母体の木…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ