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大好きな人

一人の夜はさみしい

夜、明かりが消えた寝室で

あの人が隣に居てくれると

とっても安心する


身体を丸めて

ずっと寄り添って

あの人は少し暑そうにして

私の居ない方に寝返りをうつけど

その背にぴとって引っ付くように

身体をもぞもぞと寄せていく



朝、カーテンの足下から

こっそりと明るさが顔を覗かせてるだけのそんな時間


わずかな光が瞼に届くと

わたしは自然と目を覚ます


隣で眠るあの人の鼻先に

ほんの少し顔を近づけて

温もりと匂いを感じて安心する


今日も側に居てくれる

そんな当たり前のことを確認する


ちょっとだけ、頬にキスしたからって

別にいいよね



カーテンの向こう側で

「早く開けてよ」って

朝日が窓を叩くようになると

あの人が目を覚ます


決まった時間に聞こえる鳥の声

その時間までに起きないときは

わたしがあの人をゆすって起こすの


早く起きて

外に行こう


あの人がお休みじゃない時は

ゆっくり一緒にいられる数少ない時間


本当はもっと一緒に居たいけど

それはわがままだって分かってるから

ぎりぎりまでは眠らせてあげるの



あの人が準備を終えて靴を履く

わたしはその隣で座ってあの人を見上げてる


あの人がこっちを見ながら扉を開ける

その瞬間が一日で一番わくわくする時間


一日で一番大好きな時間?

それはもちろん、

あの人と一緒に居られる時間全部だよ

あの人との夜は

どんなに寒い日でもあったかい

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― 新着の感想 ―
[良い点]  どちらかな、と思いながら。  外に行こう、の言葉にそちらかと。  溢れる大好き、でもちゃんと気を遣っているところが健気です。 [一言]  朝のお散歩。  傍らに座り今か今かと待つ様子…
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