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雲の海
地上の光が夜のまとう着物の裾を
薄い水色に染め上げる
昼のまとう着物の裾が白い吐息にかすんで
淡い水色に染まる様がまぶしくて
少し真似をしてるようで
夜の着物の内に包まれて
深い眠りについていた山間は
昼の吐息をたたえたまま
白綿の布団にして眠る
月の光も届かぬ夜に
昼の熱を絡めたままで
帳が空ける頃には
頬を染めたようにほのかに紅く
熱を帯びて膨れ上がった綿布は
山間を越えて波を打ち
白滝のように溢れ出る
山が空に溶けたように
地上の光が夜のまとう着物の裾を
薄い水色に染め上げる
昼のまとう着物の裾が白い吐息にかすんで
淡い水色に染まる様がまぶしくて
少し真似をしてるようで
夜の着物の内に包まれて
深い眠りについていた山間は
昼の吐息をたたえたまま
白綿の布団にして眠る
月の光も届かぬ夜に
昼の熱を絡めたままで
帳が空ける頃には
頬を染めたようにほのかに紅く
熱を帯びて膨れ上がった綿布は
山間を越えて波を打ち
白滝のように溢れ出る
山が空に溶けたように