気持ちの伝わり方 気持ちの伝え方
どろどろになった気持ち
くしゃくしゃってなる気持ち
ぱかって胸を開け放って
ぽろって流せたらいいのに
詰まっちゃってて流れないかな
掻き出してみたら出ていかないかな
流して、掻き出して
溢れ出たもの
どんな色をしてるだろう
黒い感情って言うけれど
本当に暗くて黒いんだろうか
空気に触れると
さらさらってなって
地面の中に吸い込まれていく
水のように透明なのかな
どろっとしてて
詰まりやすくて
なかなかいなくならないとしたら
そこら中が黒い気持ちばっかりになって
足の踏み場も無くなりそうだから
外に吐き出された感情は
空気に触れると
ふわふわってなって
空気の中に溶け込んでいって
雲みたいになるのかもしれない
集まったら黒くなって
時には雷みたいに叫んで
僕の代わりにいっぱい泣いて
終われば晴れ間が戻ってくる
そんな風になるのかもしれない
ぽかぽかってする気持ち
ぎりぎりって締め付ける気持ち
ぎゅって手を握りしめて
えいって流せたらいいのに
恥ずかしくって手を握れないかな
触れるだけならなんとかならないかな
ためらって、踏み出して
指先が触れて
どれだけ伝わるんだろう
青い感情とも言うけれど
薄紅だったりオレンジだったり
指先で触れて
しゅんってながれて
君の中に吸い込まれてく
輸血みたいに巡るのかな
もやもやしてて
ぽかぽかもしてて
言葉にも形にもならないから
そこら中に淡い気持ちが散らばっていって
消えて無くなりそうだけど
それぐらいでしかない感情は
触れたぐらいじゃ
ふわふわってなって
空気の中に溶け込んでいって
雲みたいになればいいのに
集まったら白くなって
夕日に照らされて赤くなったり
時には霧雨のように泣いて
終われば晴れ間が戻ってくる
そんな風になるぐらいでいい
思うだけで形になるような
そんな世界は幸せだろうか
見たくないもの
知りたくないもの
そんなものまで形になって
今よりもずっと見通しの悪い
そんな世界がくるかもしれない
心を隠す技能が磨かれて
結局今と変わらないかもしれない
だからこうして拙い言葉で
感情をただ書き下す
それが誰かと繋がるのか
ただ自分の中から吐き出すだけか
それは分からないけれど
少しでも心が軽くなるといいなって思う




