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月に告げる
そこに置いていくから
締め付けられるようにして
絞り出されていく感じ
ふと気づくと
自分という感覚が失われていて
目が覚めたとき
帰ってきた
そう思う自分と
まだ大丈夫
そう思う自分と
その度に
きゅうって締め付けられて
何かが失われてく
わたしの中に残っているもの
締め付けられても
零れ落ちても
それでも内側から溢れ出てくる
わたしが生きてきた意味
共に居てくれた記憶
共に有りたい願い
残していく言葉たちは
きっとあなたと共に在り続けて
真っ直ぐ
紡がれて
心を繋ぐ
在りし日に注いだ
祈りも
願いも
想いも
怖くないと言えば嘘になる
次はあるのかって
次はいつだろうって
怯えてないと言えば嘘になる
きっと
あなたも
それでも
大丈夫
そう告げる
それでも
大丈夫
そう言ってくれる
目が覚めたとき
帰ってきた
そう思う自分と
まだ大丈夫
そう思う自分と
締め付けられるようにして
絞り出されていく感じ
この痛みが
この苦しみが
まだここに居ていいと
教えてくれる
わたしの中に残っているもの
残してくれた言葉たちは
きっとわたしと共に在り続けて
真っ直ぐ
紡がれて
心を繋ぐ
在りし日に注いだ
祈りも
願いも
この想いだけは
伴に
代わりに伝えて




