表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/153

朝もや

朝もやの中

登りはじめた日の光が

うっすらと部屋に差し込んでくる


空は雲ひとつなく

憎らしいほど蒼い


起き上がらなきゃ

そう思っても

体は少しも動かない


どうしてあんなこと言ったんだろう


思い返せば

勘違いだったかもしれない

けれど、昨日は疲れていたし

仕事のストレスでイライラしていて

気がついたら声に出してた


私らしくない…


それが尚更憂鬱にする


どんな顔して会えばいいのか


無表情な面でも被るか?


いろいろぐるぐる思考は巡るが

巡るばかりで出口が見えない


りん


思考の底無し沼に沈みかけた頃

聞き慣れた着信音が

意識を表に引き戻す


携帯画面には

いつもと変わらぬ朝のメール


気軽な

気楽な

気取らない文面


悩んだ私は何だったのか


大きなため息一つ吐いて

不意に「待てよ」と改まる


気遣ってくれてる?


いやいや、ないない

頭を振って否定するが

顔が熱くなるのは止められず


生意気な


と悪態をついて

自分の心をごまかしてみる


気付けばもやは晴れていた


今日も一日、頑張るか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  憎らしいほど蒼い空。  心の曇天具合が伝わります。  ラストの様子が可愛らしく。  ごちそうさま、という感じです。 [一言]  いつも通りでいてくれること。  いつも通りにいさせてく…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ