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いつもそばに いつでもそばに
当たり前すぎるけど
大切なものってこと
知ってるよ
いつもそこにあって
生きていくために必要で
時に壁になって
時に切り裂く感覚に酔って
肌を裂くような冷たさも
包み込まれるような温もりも
姿が変わったわけではないのに
本質が変わったわけでもないのに
それがないと伝わらなくて
それがないと温もりもなくて
それがないとどこまでも透き通って
それがないとどこまでも突き抜けてって
触れるだけなら気づかない重みも
目に見えないのに伝わる波も
確かにそこにあるはずなのに
いつでも側にあるはずなのに
そっと届けられる香りも
遠くから響いてくる歌声も
鮮やかに煌めく彩りも
ぜんぶぜんぶ
そこにあなたがいてくれるから
そんな気持ちを伝えたから
ほんのり暖かくなったなんて
そんなの単なる妄想だけど
これからも一緒にいてね
なんてお願いしても
届くことなんてないんだけれど
それでもこの温もりに向けて
伝わるといいなって
そう思う




