適性
久々の投稿。
部屋で一人待つ大地。先程聞いた世界の話を頭の中で整理しているとあっという間に時間が過ぎたようで男が帰ってきた。
「よしよし。じゃ早速これをやるか。」
男がコンビニの袋から取り出したのはビニールで包装された一枚の紙。包装されたままの紙を大地に差し出した。
「ほれ。取り出してみぃ。」
恐る恐る手に取り包装から取り出した。
「…これは?」
大地は至極当然の質問を男に投げかけた。それはそうだ。突然ビニールで包装された白い紙をてわたされたのだから。
男は頭を掻きながら言った。
「それは魔法属性系統判定用紙だ。」
部屋で一人待つ大地。先程聞いた世界の話を頭の中で整理しているとあっという間に時間が過ぎたようで男が帰ってきた。
「よしよし。じゃ早速これをやるか。」
男がコンビニの袋から取り出したのはビニールで包装された一枚の紙。包装されたままの紙を大地に差し出した。
「ほれ。取り出してみぃ。」
恐る恐る手に取り包装から取り出した。
「…これは?」
大地は至極当然の質問を男に投げかけた。それはそうだ。突然ビニールで包装された白い紙をてわたされたのだから。
男は頭を掻きながら言った。
「それは魔法属性系統判定用紙だ。それに魔力を込めると使用者の魔法の属性や系統の適性が分かる。」
「ほぇ〜。そんなことが分かるのか。」
「ちなみにお値段1枚税抜き価格100円。」
「……」
どうでもいい情報に困惑したが肝心な事を聞いた。
「魔力の込め方なんて分からないのにどうやるの?」
「ん?いや、お前なら大丈夫じゃあないか?ずっと魔力ダダ漏れだし。」
「ダダ漏れって……え?」
男の返答に疑問を覚えがならビニールから紙を取りだすと紙に変化が起きた。
「あれ?黒くなった!これは?」
そう男に尋ねた瞬間紙は霧が晴れるかのように細かく塵になってしまった。
それを見ていた男は目を見開きながら、
「こりゃ珍しい、無属性魔法とはな。しかもお前さん、土属性魔法の適性も持ってるな。いいもん見れたな♪」
男は興奮し、コンビニ袋からついでに買ってきたであろうビールを手に取り飲み出した。実にいい飲みっぷりである。
「なぁ、あんちゃん。これからどうするんだ?お前さんはこの世界では身分保証できるものもなければ籍もねぇ。俺としてはクランに入るのが手っ取り早いとは思うがな。まぁなんにしろ先に籍と身分証明の作成が先か?」
1本飲みきると男は大地にそう提案してきた。
「元の世界に戻るって選択肢はないんですか?」
別に帰りたい訳では無い。仕事も辛いし安月給だし。けれども今まで生きてきた世界の方には友人や知り合いがいる。その人たちの前から何も告げずいなくなるのはどうかと思い聞いてしまった。
男は少し考え答えた。
「……無いことは無い。違う次元の世界を移動出来る魔道士や、世界と世界を渡り歩く魔道士もいるとは聞く。しかし前者はSSS級の魔道士だ。そう簡単に会えないのはもちろんのこと、依頼できるかどうかも怪しい。後者はおすすめできねぇな。理由は簡単。裏の世界の住人だ。しかもその中でも上のやつだ。奴が素直に願いを聞いてくれるとは思えん。」
「じゃあ、1体どうすれば……」
「俺の知っている限りの方法はこれだけだが、他にも探せばあるかもしれん。向こうからこっちに来れたんだ。こっちから向こうに行けない道理はない。それに昔の人で向こうに渡って行った人々は多く存在する。」
「……?え?そうなの?」
「あぁ、有名なのでいえば、『仏陀』『キリスト』あたりか?後は神話やら伝承を向こうで広めたヤツらだな。俺もこっちに来て知ったことかだが、向こうではフィクションとして語り継がれてきたことや存在がこっちでは正式な歴史として刻まれている。現に魔法とかな。」
「?!」
「方法は探しながらとりあえずはこっちで生活しなきゃならんだろう。」
「そう…ですね。分かりました。頑張ります。」
「その意気だ!ガッハッハッ!」
男は豪快に笑いながら立ち上がり、
「んじゃまぁ、行くか!」
「え?どこへ?」
「どこって役所と魔法協会だな。お前さんの籍と身分証明、それに魔法適正の登録だな。お前さんこっちの知り合いが居ないだろうからな。これも何かの縁だ、俺が後見人になってやるよ。」
「あ、ありがとうございます。おじさん。」
「おじさんはやめてくれ、そういや名乗ってなかったな。俺は名倉照秀っていう。ヒデって呼んでくれや。」
「分かりました。ヒデさん、よろしくお願いします。」
そう言うと二人揃ってまずは役所に向かうことにした。
頭の中ではキャラ設定なり世界観かなり妄想が膨らんでますが初期の段階からどういう風に繋げればいいのか悩みますね。もう今年もあと明日だけかぁ。早いなぁ。