防具を着れないからと追放されたけど、当たらなければどうということはない。美少女に溺愛されて辺境で楽しく暮らす。「ギルドがピンチだから戻ってきて? タゲが分散してノーダメできないだろ、いい加減にしろ!」
中堅冒険者、ヴェルス・イアードには呪いがあった。
それすなわち――最弱防具以上の防具を身につけることができない呪いだ。
だから冒険者7年目にして、いまだ最低ランクのEランク冒険者だった。
だが――その実、ヴェルスは最強の冒険者でもあった。
なぜなら、前世において《闘神》とまで呼ばれ、多くの尊敬と恐怖を集めた人物だからである。
防具を着れない呪いも、実は前世のヴェルスがみずから望んだもの。
――裸ノーダメージ完封は男のロマン。
異論は認めない。以上――
だが、現代の冒険者ギルドではヴェルスの凄さに気づける者はおらず。
あろうことか、防具を着れないヴェルスを無能扱いしていた。
しかもヴェルスの成果を横取りしたうえで、ギルドから追放してしまうのだった。
一方のヴェルスは、転生する際、神に「ギリギリの戦いがロマンだから! チートとかいらないから!」と言ったにも関わらず、追放後からありとあらゆるチート能力を授けられてしまっていた。
他方で冒険者ギルドは、ヴェルスを失ったことによる損失に後から気づき……
「え、戻ってほしい? パーティ組んだらタゲが分散してノーダメージがしづらいだろ、いい加減にしろ!」
「き、消えてくれ! 俺(のチート)が暴発する前に……!」
これは、裸ノーダメージ完封に夢を抱く男が、無自覚にチートを発動して無双するお話。
それすなわち――最弱防具以上の防具を身につけることができない呪いだ。
だから冒険者7年目にして、いまだ最低ランクのEランク冒険者だった。
だが――その実、ヴェルスは最強の冒険者でもあった。
なぜなら、前世において《闘神》とまで呼ばれ、多くの尊敬と恐怖を集めた人物だからである。
防具を着れない呪いも、実は前世のヴェルスがみずから望んだもの。
――裸ノーダメージ完封は男のロマン。
異論は認めない。以上――
だが、現代の冒険者ギルドではヴェルスの凄さに気づける者はおらず。
あろうことか、防具を着れないヴェルスを無能扱いしていた。
しかもヴェルスの成果を横取りしたうえで、ギルドから追放してしまうのだった。
一方のヴェルスは、転生する際、神に「ギリギリの戦いがロマンだから! チートとかいらないから!」と言ったにも関わらず、追放後からありとあらゆるチート能力を授けられてしまっていた。
他方で冒険者ギルドは、ヴェルスを失ったことによる損失に後から気づき……
「え、戻ってほしい? パーティ組んだらタゲが分散してノーダメージがしづらいだろ、いい加減にしろ!」
「き、消えてくれ! 俺(のチート)が暴発する前に……!」
これは、裸ノーダメージ完封に夢を抱く男が、無自覚にチートを発動して無双するお話。