めんこ遊び
A父・・・システムエンジニア。善は急げ派
B男・・・高校生。急がば回れ派
「B男。めんこしよう」
「急に懐かしいもの出してきましたね。小学生の頃、牛乳瓶のふたで遊んだものです」
「ははは。たまには童心に帰るのもいいかと思ってな」
A父がめんこを何枚かテーブルに置く
「これで、裏を返せばめんこをGETできるルールだ」
「なるほど」
「では、とうさんからいくぞ、それ!」
すっ(めんこを一枚置く音)
「……なにやってんですか?」
「めんこを一枚置いた」
「いやそういうゲームじゃないですよ!なにカードゲームみたいに置いてるんですか!」
「ふっふっふっ……案ずるのはまだ早い。いけ!必殺ちゃぶ台返し!」
ウイーン(めんこから機械のような手が出てくる音)
機械の手が一枚のめんこをひっくり返した
「やったぜ!一枚ゲットぉ!」
「まてまてまてまて!」
「なぜだ?ひっくり返したらもらえるルールだろう」
「ずるくないですか!?こんなの不正です!」
「機械を使ったらいかんというルールはない!!!」
「たしかにそうですが……」
B男はため息をつき、
「これ、楽しいですか?」
A父はしばらく考え、そして深くうなだれた。
必ず勝てるゲームを楽しいと思えるのかと——




