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水曜日の彼女  作者: 揣 仁希
第1章 出会いの春と進展の夏
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声が聞きたい日曜日



『おはよう、お仕事行ってくるね』


朝、正確には昼少し前だが、起きるとそんなメールが届いていた。


今日は日曜日。彼女と、九条鈴羽さんと付き合うことになってから4日目。

あの日の帰り道、お互いのスマホの電話番号を交換しいくつかのアプリのアドレス交換もした。


彼女は、結構マメだ、朝昼晩と欠かさずメールを送ってくる。こういうのを重く感じる男もいるんだろうけど僕には全くそんなことはなく、寧ろメールが来たタイミングで電話したくなることもしばしばで。


『おはよう、ごめん寝てた。気をつけていってらっしゃい』

メールを返しつつ、改めて幸せを噛みしめる。

彼女の務める会社は土日も普通に仕事があるらしく平日が休みのほうが多いらしい。

ついで普段の日は出先からそのまま帰ることが多いらしいので、彼女が言っていたように中々ゆっくりと会えない。


次会えるのはいつもの水曜日。

考えただけでも頰が緩んでくる、うん、ヤバイくらい幸せだ。


夕食を済ませて、明日の準備も終わりそろそろ寝ようかと思っているとスマホが着信を知らせる。

着信は「九条鈴羽」


『はい!皐月です!』

『皐月君?鈴羽です。お仕事終わったよ〜ごめんね、こんな時間に。なんだか声、聞きたくなっちゃって。』


いえいえ、いつでもOKです。24時間年中無休です。


『九条さん、今仕事終わったんですか?遅くまでお疲れ様です』

『ちょっと急な仕事が入っちゃったからこんな時間になっちゃって・・・それより皐月君?九条さんはやめてほしいかな。鈴羽って呼んでくれないかな?』

『は、はい、あの・・・す、鈴羽さん?』

『さんもいらないわよ、鈴羽でいいよ』


えっと、ハードル高くないですか?それ?

10才も年上ですよ?僕高校生であなた社会人ですよ?


『・・・いや?』


イヤなわけないじゃないですか〜耳元で甘えた声で囁かれたら、色々ヤバイですから、ねぇ?

そんなこんなな事を話し、来週水曜日に会う約束をし電話を切る。


『おやすみなさい。皐月君』

『うん、おやすみ鈴羽』


結局押し切られて恥ずかしながら名前で呼ぶことになっちゃた。

これが、噂に聞くリア充ってやつか・・・


目が冴えて寝れないよ・・・














お読み頂きありがとうございます。

並びに、ブックマーク、評価頂いている皆様、本当にありがとうございます。



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