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水曜日の彼女  作者: 揣 仁希
第1章 出会いの春と進展の夏
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日常的な木曜日


スマホのアラームが部屋に響く。


「うーん、起きないと・・・あと2分だけ・・・」


二度寝ってなんでこんなに気持ちいいんだろ。布団から出れない・・・


僕は、布団の中で昨日の事を思い出しながら1人ニヤニヤしていた。

九条鈴羽さん・・・大人っぽくていかにもキャリアウーマンって感じだったよなぁ。

・・・お茶したんだよな、僕。ちゃんと話せてたのかな?変なヤツって思われたりしてないかな?


昨日の事を考えながら、もそもそと布団から這い出して、服を着替える。

高校に制服がないから、毎日着る服に結構悩むんだよな。いつも同じ服着てる訳にはいかないし、かといってそんなに服に拘りないし、まぁ正直なところ彼女に会いに行く水曜日だけキチッとしてたらいいんだけどね。


さてと、僕は一通りの身仕度を整えてハイツから学校へとの道のりを歩く。1人暮らしも3年目、案外生活できるものだよね、朝も起こされなくても起きれるし、炊事洗濯も町内のゴミ当番だってちゃんとしてる。


女子力ついてきたかな、僕。


なんてことを考えながら学校への道を歩く。僕の住むハイツからは、徒歩で20分くらい。


今日は木曜日、また1週間頑張って学校行きますか。


「さつきちゃん、おはよー」

クラスメイトの女の子が声を掛けてくる。

「ちゃんじゃなくて君、それか呼び捨てでいいよ。いつも言ってるけど」


「え〜っ、さつきちゃんはさつきちゃんだよ〜、ね〜」

「ね〜」

はぁ、3年目ともなると慣れはしたけど、知らない下級生とかが一々振り返るんだよね。


両親が女の子が欲しかったせいもあり、ちょっと女の子っぽく育った感は否めない。童顔だし・・・。


九条さんは、僕君って呼んでくれてたっけ。

・・・僕君。


「おいおい、何朝っぱらからニヤついてんだ?」

「うわぁ、ってああ、おはよ。リョータ」

思わず教室の前で立ち止まって幸せを思い出していたら、後ろから飛びつかれた。

「どした?何かいいことでもあったんか?100円拾たか?」

「小学生かっ!」


僕をバシバシしながら、教室に入っていくコイツは、西尾凌太。1年入ってすぐに何故か仲良くなりずっと同じクラスで3年まで。

誰にも明るく話しかけにいくリョータは、クラスのムードメーカー的な存在で、クラスでのポジションは僕の彼氏らしい(女子曰く、妄想が膨らむらしいです)


はぁ、意味わかんないよ。



放課後、今日はバイトがあるので遊びに行きたそうにしてたリョータを放置して、バイト先である駅前の某7と11のコンビニに向かう。

僕は、週4くらいでバイトしてるから、あまりクラスの友達達と一緒に出掛けることも少ない。両親に迷惑かけるわけにもいかないから勤労学生しないとね。


夜10時まで働いて帰路につく。

今日も一日お疲れ様、僕。


来週も彼女に会いに行く。

今までと違うのは、お喋りが出来るってこと。遠くから眺めるんじゃなくて。


昨日の雨と昨日傘を持っていかなかった自分に感謝だね。



更新時間が、まちまちで申し訳ないです。

ブックマークしてくださってる皆様、本当にありがとうございますm(_ _)m

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