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俺は家に帰りたいんだ!  作者: うらぎった
何でこんな所にいるんだ?俺は?
1/7

ぷろろ~ぐ

 突然だが、話しをしよう。

 人が人を縛る事や、自分が自分を縛る事なんて難しいようで簡単なものだ。

 金・遊び・恨み・怨恨・欲・嫉妬・自己抑制・強制......etc、etc...

 

 良い方法でも、悪い方法でも、

 いや

(縛る・縛られる)という事において、強弱は有るものの存在する限り、突き詰めれば大概何かに(縛られている)と思う。

 

 人は普通生身では飛べないし、水中で呼吸も出来ない。魚は進化しないと陸に上がれないし、猿は賢いが養殖なんてしないし、鳥は飛べても話せない。

 犬や猫。身近にいる動物だって何かしら(縛られて)いる。

 

 まあ、存在する以上、みんな何かしらに(縛られている)のはある以上仕方ない事だと自分は思う。

 

 人なんて、ある程度は自分を(縛る)必要のある生物だと思う。

 

 ちなみに勘違いしないで欲しいのは(ある程度)と言ったのは僕がそう感じて、考えていたからである。

 

 人間は複雑だから、自己を(縛って)(繋いで)おかないと、とんでもない事になると思う。

 考えて想像してみて欲しい(ちょっと例えが好きなファンタジーに偏るが)

 

 先ず。人々が何も考えずにやりたい放題に人々が行動する。

 これだけで社会崩壊、どこぞの世紀末だ。

 手当たり次第、見境無く当り散らす、暴れる。ゴブリンやオーク、トロールといった感じになるだろう。

 

かせ)という(縛り)を解き、又は砕き、引き千切り<欲>に身を委ねる。

 

 それだけで、人なぞいやしい彼らと変わらなくなるものだ。

 節度というものは大事なのだ。

 

 まあ、結局(人)という(縛り)を捨て去った者達は、そこらのモンスターと変わらない......と自分は感じている。

 

 まぁかと言って、自分を縛り過ぎて、がんじがらめにしても、考え物なのだが.........

 

 

 

 

 

 

 で、何故こんな事をダラダラと考えているのかと言うと.........

 

 

 

 

 

「何処だ?ここ?」

 

 暫く軽く現実逃避した後、周囲を確認する。

 つい先程まで地元の、良く見知った風景であった筈だ。

 木造家屋やマンションがちらほら立ち並び、地面はアスファルトやコンクリートで舗装され、整備された川があって......

 

 所が今現在、眼下に広がる景色はどうだ?

 足元は舗装されてない道、左側を見れば幅の大きいんだ川が流れ、ひたすら先のほうまで伸びている。

 右手を見れば、こちらはアマゾン?大森林??と思わせる程の森・森・森!!

 しかも何か見た事も無い形の果物?が実ってるよ?

 え?何これ?色が青いよ?しかも無駄に数が多いよ。食べれるの?

 2~3個もぎ取って、1つ食べてみる。

 ......うん甘くてうま~~い

 じゃなくて!!

 思わず1人ボケ突っ込みしちゃったよ......

 

 

 まさか...まさかまさかまさか......これは認めたくないけど......

 I・S・E・K・A・I?

 異世界ってやつですか?

 いやいやいや、そりゃ小説やラノベでそーいう話を見た事はあるよ?知識はあるよ?

 そりゃ見てて(面白いな)とか思った事あるよ?

 でもさ.........今の心境は......

 

 

 

 

「ふざけんなバカヤロー!!」

 

 だった。

 辺りに人気は無いので力の限り叫んでも問題は無い。

 

 自己紹介が遅れたけど、俺の名前は黒賀八幸くろがやこう

 黒髪に黒い瞳、身長146cm......小さいって言うなよ!

 今の服装はGパンに半袖色は濃い青、ショートカットの髪形で顔立ちは......俺自身は普通だと思ってる。多分...普通だ......

 

 ちなみに名前は爺ちゃんだったか、婆ちゃんが(七幸とも考えたけどね。もう1つ位多めに幸せになれるように八幸。ラッキー7なんかよりも縁起が良いように、恵まれますように......ってね。)

 

 

 ......思い出した。確か婆ちゃんだ。......

 婆ちゃん!俺、名前負けしてんだけど......ちっとも縁起良くないよ......

 

 

 

 小さい頃から、身体的成長が遅くて、虐められてて、(その分勉強で頑張ったが)

 チビだからと虐められて......(しかも女の子によくかばわれた......)

 

 

 ......色々あったけど、中学校から高校に上がる時、家から遠いそこそこな学校を受けた。

 頑張って勉強したのが実を結び合格。

 やった!これで虐めやらはなくなる!俺は自由だ!!

 

 そして合格したお祝いを自分にしようとして知り合いの居ない、何処かに遊びに行こうと、自分にご褒美をあげようと、親に声を掛けて外に出かけて、少し遠出しようと駅に向かおうとしたら何か踏んで、足元が光って、世界が暗転して......

 

 その後も、いや嘘だこれは夢に違いない、とかブツブツとわめいいていた

 

 

 

 

 八幸は状況確認をしつつ、また現実逃避に思考を走らせるのであった。

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