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~初体験は突然に・・・・って別に卑猥なことをしたわけではないはずだ~

~初体験は突然に・・・・って別に卑猥なことをしたわけではないはずだ~


天文学部による襲撃・・・・・というか入部テストの翌日。

俺らは・・・・絶対に立ち入ってはならないと言ったはずの地下室へ招かれた。

その中にあったものは・・・・・・・

「あの・・・・これは何ですか?」

「あぁ、サンドバッグだ」

「えっとこれは・・・・・」

「あぁ、俺秘蔵のメリケンサックコレクションだ」

部長のアラレさんが分かりやすく説明する。

・・・・・・・・・ありえん

女子3人だけの部活。しかも天文学部であるはずなのに・・・・なぜこうボクシング部みたいなことになっているのだろうか・・・・・

「こ、これは・・・・・」

俺は壁に飾られている、女の子が着なさそう服たちを指さす。

「あぁ、柔道、空手、ボクシング・・・・諸々の武術、武道系の道場やクラブから戦利品としてもらったものだ」

どうやら、道場破りをいろんなところで行い・・・・戦利品としてその相手が着ていた胴着やボクサーパンツをもらってきたものらしい。恐ろしく合法(?)的な追剥だ。

と後ろを歩いていたメガネ少女・・・・ミゾレさんが後ろから声をかけてきた。

「えっと、そこらへんはおね・・・・じゃなくて、部長と昴ちゃんのテリトリー・・・・・・」

「あぁ、やっぱりそうなんですか・・・・」

「みぞれのは・・・・あ、あっちです・・・・・・」

と指さす方向には

「ッ!?」


高く積まれた・・・・・ゲームソフトの山が!!


「・・・・・・す、すごい」

俺もこの種の趣味をしてはいるが・・・・・・何だこれは!?

やたらきっちり整理されてはいるが、それでも天井まで積まれたソフトの数・・・・・・100、いや300は下らないはずだ・・・・・

「大体やり終わりましたし・・・・・・気に入ったのがあったら借りていっていいですよ?」

「あ、ありがとう・・・・ございます」

ジャンルごとに分類されたその山を見回すと・・・・・RPG、格ゲー、シューティング、アクション・・・・・・・そしてギャルゲやエロゲまで・・・・・・

その横にはこれも多種多様なゲームハード。PCも何台あるんだ?しかも訳の分からないキーボードの配置をしている・・・・・自分が使いやすいようにカスタマイズしてあるというのだろうか?

「ミゾレは・・・・二人と違って、頭と手先を使う方ですから・・・・・・・」

「は、はぁ・・・・」

・・・・・・と、天文学部室の軽い見学の後・・・・どこからか持ってきた椅子を無造作に5つ並べ各々が腰を下ろす。

「では、改めて皆に報告があるっ!」

腰に手を当てたアラレさんが堂々と宣言

「「おぉ~!?」」

昴とみぞれさんがそれにわざ~とらしく反応。

「今日!我らが天文学部に新たなる仲間が2人加わることになった!」

「「おおお!!!」」

とってもわざとらしい・・・・・

「では、自己紹介を~どうぞっ!!」

と最初に立ち上がったのは何故かノリノリの月乃。


「2年、宇佐美月乃ですっ!好きなものは焼きそばパンとマシュマロと・・・・・と言うか食物全部と、宙さんですっ!」


「「「ひゅ~ひゅ~!」」」

コイツは・・・・・また大衆の面前でこっ恥ずかしいことを・・・・・!

ていうか・・・・・・・今更だけど超重要なことを思い出したぞ!と俺は昴を引っ張って部屋の角に連れていく。

「うにゃ?どうしたおにぃ?」

「お前・・・・月乃が宇宙人ってこと、2人に言ってないよな?」

そう、月乃は人間どころかこの地球の生命体ですらないのだ。コイツ(昴)のことだ、「口が滑って言っちゃったよぉ~」なんて事態になっている可能性がある・・・・・!

が、予想に反し昴は

「え?言ってないよ?お姉さまに口止めされてるからね。『無闇に私が宇宙人だって言わないようにしてください、さもないとぉ~』」

「さ、さもないと・・・・?」


「『おにぃのブロマイドをあげませんよ~』って言われちゃったからぁ」


「月乃おおおおおおお!!!!!」

「はい、どうしましたかダーリン?」

「ダーリンじゃねぇわ!テメェ!なに人の妹ととんでもねぇ取引してんだ!?」

「あぁ、ブロマイドの件ですかっ!いやぁ、昴さんも宙さんが大好きなんですねっ」

「いやいや、そこじゃなくてだな。てか、俺の写真なんてどこから持って来やがった!?」

「夜こっそり撮っておきました。ざっと100枚ほど」

「この犯罪者ああああああ!!!!」

しかも夜って言ったか!?それって俺の寝顔じゃねえか!

「ということで、どうぞっ!これがおにぃの寝顔ですっ!」

「ほぅほぅ、結構かぁわいい寝顔じゃないかぁ~」

「昴ぅ!お前まで何してんだ!!」

「いやぁ、おにぃはこれから天文学部共通の財産にしないといけないと思ったからさ~」


「俺のプライバシーはどこへ行ったあああああ!!!!!」


・・・・・・・・・・・・・・はぁ、はぁ

「ほい、じゃあ次は星原兄!自己紹介だ!」

俺の番になってしまった。

・・・・・・・・・いつもの俺なら部活動の勧誘なんて断るだはずだった。

家のこともあるし、なんと言ってもだるい。しかも相手はあの天文学部だ。

しかし・・・・・・・


「入ります・・・・入りますから・・・・・・」


と言わされるまで延々とアラレさんにジャーマンスープレックスを喰らわされ・・・・意識の無いうちにそう言ってしまったらしい。

もう取り返しがつかなくなった。

だがまぁ、これも友達づくりの一環だと考えれば・・・・俺が社会に出てからの糧くらいにはなるだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分。

「えっと・・・・2年の星原宙です・・・・・・そこの星原昴の兄です・・・・・・・んと、よろしく」

「「・・・・・・」」

オイやめてくれ、そこの部長とメガネ!頼むから「他に何かないの?」みたいな視線を向けるのは止してくれっ!だから自己紹介って嫌いなんだよ・・・・・

「い、以上です」

するとアラレさんが呆れ顔で

「・・・・・・星原ぁ、お前の兄貴には社交性ってもんがねぇのか?」

「ちょっとシャイなんですよ~、大目に見てやって下さい」

「そーか、そりゃしょうがねぇな。んじゃ、今度はこっちが自己紹介だ」

と、あられさんは立ち上がり腰に手を当て身長の割に薄っぺらい胸を張り言い放った。


「俺の名前は雪片霰(ユキヒラ アラレ)!天文学部部長だ!身長162㎝、体重は秘密だ!スリーサイズも測ったことは無いが気にするな!好きなものは拳と拳の語り合い、嫌いなものはごちゃごちゃした細かい作業!あとピーマンだ!」


なんつー元気キャラ。別の意味で後光が差しているように見える。太陽のコロナとかそういう部類だ、熱ぃ。

ていうか好き嫌いすんなよ、意外とビタミン豊富なんだぞ?ピーマン・・・

「というか、星原兄・・・・俺は部長っちゃ部長だけどよ、学年はお前らと同じ2年生だ。だから気軽に「アラレ」で良いぜ。タメでもかまわねぇし、どうせ心の中じゃ敬語なんか使ってないだろ?」

「ぐっ・・・・」

バレてたか・・・・

「って・・・・・雪片じゃダメなの・・・・かよ」

「あぁ、無理だな。この部においては混同するから使い分けろ」

「混同?どういうことだ?」

あられさ・・・・・あられは自慢そうな顔をして今度は顎でメガネ少女の方を指した。

「んじゃ、今度はミゾレの番だ」

「あ、うん」

と慎まやかに経つとその黒縁の大きなメガネの位置を直し


「ミゾレの名前は、雪片霙(ユキヒラ ミゾレ)・・・天文学部参謀・・・・・・身長は150後半くらい、体重は・・・・・い、言えないっ」


さ、参謀って・・・・・しかし

「雪片?」

「そ、俺とこいつは年子の姉妹。コイツは1年生でお前の妹と同い年だ」

に、似てねぇっ・・・・同じ親から生まれたと思えないほど似てねぇぞ。

ま、そんなこと言ったら俺と昴も同じようなもんか。

「えっと好きなことは・・・・ゲームとネットサーフィンと機械いじり・・・・・苦手なことは運動かな・・・・・」

真逆だ。綺麗に分かれている。

「む、だがこう考えると星原も二人で面倒くさいな・・・・・・・・・・よし、これからは星原兄妹も下の名で呼ぶことにしよう、ということでよろしくだ、宙っ!」

ビシっと出したその手は握手を求めているようだ。

「あ、あぁ・・・・」

とぎこちなくその手を握り返す。

実は俺は下の名前を、なおかつ呼び捨てで呼ばれたことが無い。そりゃそうだ、そんな友達が居たことが無いんだから。唯一の友人の織姫だって「星原」だからな。冷たい奴だ・・・ま、俺だってあいつのこと「ゆかり」って呼べるかと言うと・・・・・・・・・よ、呼べないけど。

「だけど・・・・・こう考えると不思議だよね・・・・宙くんと昴ちゃんの名前って」

ほわわ~んとした印象のミゾレが思いついたように口を開く。

「え?なにが?」

「普通・・・・・男の子が『昴』で女の子が『宙』の方が・・・・・・しっくりくるんじゃないかなって」

「あぁ、そのことか・・・・・・それは」

と説明しようとした俺の言葉を

「それは、確かに間違ってないね・・・・・」

と昴が横取りしやがった。コイツめ・・・少しは兄貴を立てろっ


「お母さんが昔言ってた事なんだけど・・・・・・・最初から男の子と女の子一人ずつのつもりで、男の子には『昴』、女の子には『宙』ってつけるはずだったんだ・・・・・・・けど、お兄が生まれたときに『名前を交換し合えるぐらい仲の良い兄妹が欲しいから』ってことで、本当に入れ替えちゃったんだ。ということでお兄が『宙』で私が『昴』ってことになったわけよぉ~」


「へぇ、なんか深いねぇ」

「でしょ~」

と1年生二人組がワイワイ楽しそうに話している。

その横で部長さんが肘で小突いてきた。

「で?仲良くやってんのかよ?」

「まぁ、悪くは無いと思うけどな」

「おぉそうか、そりゃ~結構だ!」

ニカっ!太陽の様に笑うアラレ。なんだよコイツ、寒そうな名前してるくせに。

「ところで・・・・・・・」

とアラレが入口の方に視線を流し声を放る。


「入部希望者かぁ?」


「っ!」

「隠れたって無駄だぞ、ドアの前に人が立ってる気配を読み取るなんて・・・俺にとっちゃ朝飯前だ」

お前はどこかの暗殺者か!?

「入れよ、取って食ったりはしねぇからさ」

数秒後、ガラガラ・・・と開いた戸の前に立っていたのは


「お、織姫・・・・?」


「ふ、ふんっ」

膨れっ面をした女子、俺を引っ叩いて以来一度も声すら掛けてこなかった女友達。

織姫ゆかりがそこに腕組みしながら立っていた。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「で、宙の友人・・・・だったか、確か織姫ゆかりとか言ったよな?」

「・・・・む、なぜ知っている?」

「おいおい、俺とお前って同じクラスだぞ?」

「そ、そうだったか・・・・・?」

お前、クラスの奴にどんだけ興味無いんだよ・・・・いくら俺でもこんな女版松●修造みたいなの居たら気付くぞ?

織姫は発見された後、渋々部室に入り・・・・今に至る。

「ていうか、なぜお前が星原のことを下の名前で呼んでいるっ?」

「あ?同じ部活の友人だからだろーが」

「友人は私だ!」

「そうか、俺も今さっき友人になったぜ」

「っ~~~~~!!!」

・・・・・月乃の時もそうだけど、なぜコイツは俺の友人であることにこう固執したがるんだろうか?ていうか自分以外の俺の友人を認めたがらないんだ?

しかも、ちらちらと俺の方を見たり見なかったり・・・・・いや、ガン見するような眼力でチラ見してくる。おい、すげぇ顔してんぞお前・・・・・

すると、そこから何かを察したのか・・・・・アラレが俺の方を向くと

「おい宙、この部屋の隣に給湯室あるんだけどさ・・・ちょっと茶ぁ出せよ」

「え?何で俺が・・・・」

「家事が得意なんだろ?星・・・じゃなくて、昴が言ってたぜ?女に力仕事やらせる気か?」

お前の方がいくらか力仕事が似合ってるよ・・・・てか、家事は力仕事じゃねぇだろうがっ

まぁ、特段断る理由もないので

「わーったよ」

と、部屋を出ていく俺。

「あ!お茶っ葉切れてるから買ってこい!近くのスーパーで良いからよ」

「は?なんでそこまで」

「あ、自腹な」

「ふざけんな!部費から出せよ!」

「いや~ウチの部活金欠でよぉ~」

「だからって、お前な・・・・」

と反抗しすぎてしまったらしい、部長殿は額に青筋を作り


「行け!」


「はいっ!!!」

こええええええええええ!!!!!

今絶対に「行け」以外の言葉が聞こえた!ぶっ飛ばすぞくらいの言葉が聞こえたああ!!!

入部を強要されたジャーマンスープレックスを思い出す。あれは二度と喰らいたくない。

俺は恐怖心から、心に決めた。


この人には逆らわないようにしよう・・・・・命に関わる。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


む、星原が出ていってしまったぞ・・・・

「さて、邪魔者は消えたな・・・・・・いや、ある意味あいつも渦中の一員っちゃ一員かぁ」

「・・・・?」

すると雪片(姉)は私の方を向くと


「お前、宙に惚れてるだろ?」


「ッ!!」

うわあああああああああ!!!!なんてこと言ってんんだああああああ!!??

「ははっ!図星だな」

「な、なにを・・・・馬鹿なことを・・・・・!」

即座に否定するが、雪片(姉)はまるで楽しむように

「差し詰め、自分の思い人が別の女と二人っきりで地下室なんか行って・・・・何してるか気になって付いて来ちまった・・・・・ってとこか?」

「!!!」

私の十数分前の心理状況を見事に言い当ててきた!なんだコイツ、超能力者か何かか!?

「だってお前、部屋に入ってからひっきりなしに宙の方を見てんだもんよ。バレバレだっつーの」

「う、う・・・・そ、そんなことは・・・・・」

自分でも分かるくらい顔が真っ赤になっているぞ・・・・

「それに、もう科学的根拠も取れてるぜ?ミゾレっ」

「はい、部長・・・・」

と雪片(妹)が自分の陣地にあるプリンターから紙を取り出し、そこに書かれているウネウネと唸っている線を読みながらふんふん、と頷いている。

「すみません織姫先輩・・・・こんなこともあろうかと、先輩にはミゾレ特製の『ウソ発見器椅子』に座ってもらってました」

「なっ・・・・・・」

このどこの教室にもありそうな木製の椅子がそんな高性能な機械だったのか!?

「このグラフの形から見て・・・・・返答する度に針が大きく振れています・・・・・つまり、先輩は完全に宙先輩に気があることは明らかです」

なんなんだこの姉妹は!?妹の方も天才なのか!!?

「さ~て、これで逃げられねぇぞ?どうなんだよ織姫」

にやぁ~と言う視線で私を見てくる雪片姉

「くっ・・・・・・・」

私の沈黙は、結局肯定と取られてしまったらしく、雪片姉は満足そうに背もたれに身を預けると、今度は気難しそうに腕を組んだ。

「しっかしだな、俺らはてっきり宇佐美と宙が付き合ってるもんだと思ってたんだが?」

「そ、それは・・・・」

そんなこと私だって否定したいことだ!

しかしどうする。もう隠しても無駄だ・・・・・・・でもこのまま引き下がるのか?それでいいのか・・・・・・・


「に、入部・・・・・」


「あ?なんか言ったか?」

ああ!いまかなり頑張って言ったのにこいつは聞きとれなかったのか!?

と私は自分でも分かるくらい顔を真っ赤にして叫んだ。


「だから!私も入部すると言っている!!!」


「「「「は・・・・・?」」」」

その場に居た私以外の4人が目を丸くした。

「おい、織姫・・・・お前何言って・・・・」

「だから、星原が入部したから私も入部するっ!唯一の友人と同じ部活で何が悪いか!」

「いや、悪いとは言ってないけど」

私が相当な剣幕を放っているのか、雪片姉まで若干引いている。確かに、我ながら目茶苦茶なことを口走ったが・・・・・もう引き下がらない!

「だったら入部させろ!」

「いや、だけどなぁ・・・・・ウチの部活の部員になるにはそれ相応の能力というか・・・・」

あぁ、そういうことか。噂によると天文学部はNA●UTOの「暁」とかそこらへんの傭兵集団のような活動をしていると聞く。「不可視の拳」などという二の名をもつ宇佐美がスカウトを受けたのもそれが要因だろう。

「な、何が出来ればいいんだ!?」

「まぁ、戦闘だな」

「そ、それ以外で!」

・・・・自分で言うと悲しくなるが、私はあまり体を動かすのは得意ではない。

「まぁ、それならミゾレみたいに頭を使う方とか・・・・・」

「ぐっ・・・・・」

勉強は・・・・決して苦手ではないのだが、このメガネ少女の頭の中はすでに高校生のレベルを超えている。

「それ以外となると・・・・・・・・雑用」

「雑用!?」

「あぁ、宙みたいに買い出しするなりお茶出すなりする・・・・雑用だ」

「だ、誰がそんなことをするかっ!」

生まれがお嬢様だからなのだろうか、とにかく人の下でこき使われるのだけは大嫌いなのだ。

「じゃあ、何が出来るんだよ」

「むむ・・・・・・」

どうする、私に残された最後の手・・・・・・それは


「か、金ならあるぞ・・・・・・」


一瞬凍りつく面々

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・我ながら、何と言う下衆発言。もはや主要キャラが吐いていいセリフではない・・・・・

が、思いのほか

「金!?金あるのか!?」

雪片姉が食いついてきた。

あぁ、そういえばさっきこの部活は金欠気味とか言っていたが・・・・・・・・・・・・本当だったのか?

「じゃ、じゃあ家からお菓子とか、お茶とか、ティーセットとか・・・・・某軽音楽部のキーボードのお嬢様みたいなことが出来るのか!?」

「あ、あぁ」

幸い、その手の物は一式家にあったはずだ。

しかし、とんでもなく目がキラキラしているぞ。まさか、コイツ結構金の亡者なのか。

「別荘があったり合宿先の提供とかもできるのか!?」

「で、できる・・・」

すると満面の笑みを浮かべた霰が手をとってきて


「よし、入部を許可する!」


・・・・あっさり入部できた。

あまり家の境遇に頼るのはスッキリしないが、この際構うものか。

「じゃ、明日から早速持ってきてくれよな!名前を聞いたこと無い紅茶とかコーヒーとかっ!」

ガシッと雪片姉は私の手を掴み

「わ、分かった!分かったから、手を振りまわさないでくれぇ!」

何て馬鹿力なんだ!肩が外れてしまうううううう!

すると、向かいから


「だ、ダメです!!」


と声が上がった。

声の主は・・・・・・・・・・・・・・・今まで努めて会話に加わらなかった、宇佐美だった。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「戻ったぞー・・・・・・・・・・・・っ?」

今月ピンチの俺の財布に鞭を打ち、とりあえず安そうな緑茶を購入。

で、部室に帰ってきたわけだが・・・・・・・・


何?この重苦しい雰囲気。


あのチャラ先をブチのめした時の顔より数段怒り顔の月乃と

昔、ヤンキーに物申してた時より数段怒り顔の織姫。


普段見せないような顔を見せる女の子二人が、そこにいた。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぁ、何があったんだ?」

「なにも起きていない」

フンッ

「何でもないですっ」

ぷいっ

「・・・・・・・・・・・・・・・」

この状態が軽く1時間以上続いている。

『俺らは先に帰るから。きっちり話し合えよ?若者ども』

と、同い年のはずなのに何故か年上のお姉さんの様な部長の命令で地下室に俺、月乃、織姫が残された。鍵は後で俺が返しに行かなきゃいかんようだが・・・・・


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