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やはりな…

熱く語っていた。俺には、自慢にしか聞こえない。さっきまで、「俺も憧れていたんだよね~。」だよ。明らか、俺のご機嫌取りだろ。昔は自慢野郎でもなかったのに、結構変わってしまったように思える。

「そういえば、あとの人は?」そういえばまだ、くる人数もくる人の名前も知らない。少しサプライズされているのか?そんな気持ちで待っていた時、(ガチャン)店の扉が開いた。みるからにチャライ服装にヘッドホンを首にぶら下げている。店員が、

「1名様ですか?」そう聞くと、

「いやぁ~、もう居ると思うんですけどね~。」俺の背中に失敗作のこんにゃくみたいなのが入ってきた...ような感覚があった。

「あれ?遊二じゃん☆」

「さっきの変な予感はこれかぁ~」

「お久しぶり~」

「お久しだね」遊二は、どうやら覚えているらしい、俺も挨拶しとくか「お久しぶりー(思い出せねえけど)」

「ってか、こいつだれ?」そりゃそうだ。俺も覚えていないんだからな。紳士的な遊二が、俺を紹介してくれた。遊二が、紹介してくれたおかげで、相手の名前も佐季子ということがわかった。お互い思い出してきて、話が盛り上がってきたところに、また扉が開いた。あれ?この人はどっかで見かけた顔だな。

「オーイ、瑶子~!!こっち来いよ~。」

「あ...そういえば、こいつ俺の初恋の人だ!」そう、俺は思った。まさかこんなとこで再会するとは、思いもしなかった...。瑶子は、あの時俺の中では、とてもときめいていた。それから、11年。やはり、みんな変わっていた。まるで自分だけ、まだあの頃の中学校生活のまま、時間が止まっているようだった。


―11年前―

ミーーーンミンミンミンミンジーーー…

見事な鳴きっぷりだ。たった生涯1週間命の中で一生懸命に生きているなんて素晴らしいのだろう。(ゴン!!)

「なに、鑑賞に浸っているのよ!!」

「殴ることないだろう!!!」

「またやってるよ!」

「本当だ☆」俺たち、4人はとても仲が良かった。幼なじみの人もいるが、それも関係なしにとても仲がいい。俺たちは、中学校生活を満喫していたに違いない。だって、2年生にもかかわらず3年生顔負けの態度と達者な口調が学校、いや町内ですら有名だったのだ。とくに、俺(喧太)と佐季子のふたりだった。ときには、3年生と喧嘩をしたりもした。そんな中でも、俺たちが楽しく中学校生活を送れたのは、俺たちのクラスの担任の堅一先生のおかげだった。賢一先生は、新人にもかかわらずとても熱心に俺たちと、接してくれた。

(……キーンコーンカーンコーン)チャイムと同時に、授業が始まった。賢一先生の科目は体育だ。それは、俺にとって運命を変えるものとなった。



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