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中学二年生  作者: 多摩屋
中学生編
4/33

第4話

 ルーファウス翁に異世界へ送られてから、約2週間が過ぎた。


 この世界はやはり1年前に来た世界だ。

だが、あれから250年もの月日が経っており以前に知り合った友人達は皆既に亡くなっていた。



「王都の聖マリアンヌ騎士団団長のサラ=ブライトも既にこの世を去っていたか……。」



 ――――長命種のエルフ。


 彼女は希少とされる種族のエルフであり、その美貌から人間族に狩られる立場だった。


 彼女との初めての出会い――――。


 彼女はぼろ布1枚を身に纏い、オークションの最後の目玉商品として下卑た目線を一身に受けていた。


 彼女の瞳は人間に対する憎悪でギラギラと燃えていて、奴隷のそれとはまったく違っていた。


 オークションが開始されると、負けん気の強そうなエルフを無理やり従わせたいと下卑た考えを持つ貴族や豪商と思われる人間達が我先にと値段を釣り上げていく。


 俺はこの時既にSランクの冒険者であり、所持金は8000万コル以上の金を持っていた。(日本円にして8000万円だ)


 俺は彼女の美貌やスタイルがどうこうと言うより、彼女の憎悪に燃える目が気になってしまい、彼女を奴隷と言う身分から救いだしたいと思うようになっていた。



「250万コル!」


「出ました! 250万越え! しかし本日のメイン商品ですから、まだまだその値段では安いですよ! 他にどなたかいらっしゃいませんか!?」



「270万!」



「270万出ました! いいんですか? 皆さん、決まっちゃいますよー? エルフでEカップの巨乳なんてそうそう居ませんよ? 旦那方!」



「うひょー! なら300万コルだ!」



「出ました! 当奴隷オークションでも最高値の300万コル! これは決まりかなー!?」






「……1000万コル」



 ザワザワ……ザワザワ……。




「……は? そ、そちらのお若い旦那、もう一度いいですかい?」



「だから1000万だ」



「け、け、け、決定ぃぃぃぃぃ!!」




 俺の鶴の一声で全てが決まり、周囲の貴族達はあんぐりと口を開け、呆然とこちらを見る事しか出来ない。



 壇上に昇り、彼女の手を引く。


「こんなガキみたいな人間族に私は慰みものにされるのか……くっ」



 顔を真っ赤にして唇を噛む彼女の耳元で囁く。



「安心しろ、そんなつもりはない。 俺は君の保護者になるつもりで君を買った。 いずれ奴隷の身分も返上して、君を平民にしてやる」



 何を言っているんだコイツは。 という驚愕の目で俺を見るエルフ。



「ま、信じてもらえなくてもいい。 とりあえず今はまだ俺は君の主人だ、さあ着いてきな」



 奴隷商に金を渡し、俺は拠点である銀のくじら亭という宿屋に彼女を連れてきた。



「あらやだ、ヒエンさん、彼女かい?……あら? 奴隷の首輪を付けているじゃないかい!? まさかあんた……」



「女将、誤解しているみたいだが……まあ仕方ないか。 余計な詮索はやめといてくれよ」



「ヒエンさんの事だから何か事情があるんだろうね、分かったよ。 何も聞かないさね」



「助かるよ、女将」



 女将の目を気にしつつ、彼女を自室に連れて行く。



「貴様、どういうつもりだ……」



 部屋の隅に立ち、自らの身体を抱き締める彼女は小刻みに震えていた。



「だからさっきも言った通り、君を奴隷扱いするつもりもないってば。 さ、風呂にでも入って来なよ。 正直、君割りと臭うよ……」



 急に口調の変わった俺にびっくりしつつも、『臭う』と女性なら誰にも言われたくないであろう言葉に彼女は顔を真っ赤にして怒りを吐き出した。



「なっ!? 誇り高きハイエルフの私に向かって臭いだと! 許さんぞ、人間!」



「あー、悪かったって。 とにかくそう汚れてちゃあ君自身も気持ち悪いでしょ? そう伝えたかっただけだよ」



 自身の臭いを嗅ぎ、顔をしかめた彼女は渋々風呂へと足を向ける。



 ――――30分後。



 彼女はバスタオルを身体に巻いただけの格好で俺の前に現れた。




「ちょ! ふ、服を着なよ!」



「ふふ、やはり見た目通りのウブな子供のようだな。 貴様は私を奴隷扱いしない、と言ったな。 ならば試してやる」



 巻いていたバスタオルをするりと床に落とし、ゆっくりと近づいてくる。



「や、やめよう? 俺、そういうつもりは無いって言ったでしょ!?」



 わたわたと慌てる俺を無視し、奪うように唇を重ねてくる彼女。 顔は火照っていて目は涙ぐむかのように潤っている。



「貴様の名は何と言う……」



「ヒエン=イカルガ……」



「イカルガ、貴様の本性、確かめさせてもらうぞ……そして私の名はサラ・ブライトだ……」



 彼女、いやサラの思惑はまったく理解不能で、なぜこんなことになったのか今でも良く分からない。

 しかしあの時の彼女は誇り高いエルフではなく、まるで熟練した娼婦のようだった……。




 このサラが数年後には聖マリアンヌ騎士団団長になるのはまた別の話――――。







「イカルガ…き、貴様、子供のような成りをしておきながら、な、なんと立派な……まるで竜人族ではないかっ」


 いつの間にか脱がされている下半身。



「そういうサラこそ、スレンダーなはずのエルフがやけに大きな胸をしてるじゃないか!」



 むにゅっとサラの胸を鷲掴みにすると、あまりの柔らかさに気が遠くなりそうになる……。



「あ、っふ……、なんで胸を触られただけで……こ、こんなに」



 サラの下半身からは泉の如く温かな粘液が滴り落ちていく。




「くっ、ま、負けてなるものか……ぁむ」



 その直後、俺の下半身に強烈な快感が走る。



「じゅる、ずずず、ちゅぱ」



 静寂に包まれていたはずの部屋には水音のようないやらしい音が響く。



「あっ、サラ! 俺、駄目だよ……そ、そこはっ」



「わ、私ももう我慢出来そうにない……。 だからお願い……」



 俺はサラの秘部に金剛石よりも固くなったモノをぐっと押し当て、ぐぐっと突き進む。



「あぅ……す、凄ぃ……入っただけで……」



「いくぜっ」


 自らの腰を野獣の如く狂ったように振り、その振り子にサラも合わせてくる。



「あぁあぅ、いい、はぅ……、もう、い、い、くぅぅぅぅ!」



「俺もヤバい……サラ、一緒に…一緒にっ」







 ガチャリ。




―――――ぅう。




――――――――ぁうっ。




「ねぇ、カズちゃん。 頼んでた玉ねぎ忘れて来たで……………しょ………??」



――――――――――――うっっ!!!




 え…………………………?




「か、か、和男……」




 バタンッ!!!




「か、か、か、母さん何にも見てないから! お、男の子なんだから、し、仕方ないものなのよねっ!」







 ドア越しに聞こえるババァの声が……。






 やけに優しい声で……。





 死にたくなりました。

鉄は熱いうちに打て。

生Eカップ見たなら仕方ないさ。

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