第3話
油断したぜ、まさか時空魔法の使い手までもが現れるとはな……。
確かあいつは五大老のひとり、ルーファウス翁だ。500年以上生き続け、組織の中でも最古参の参謀的存在だ。
あのじじいが出てきたってことは氷雨の奴、組織に消されたか……。ま、俺には関係無い。
――――昨夜2時頃。妙な胸騒ぎがして起きてみたら案の定、俺が張った結界が破られかけてた。
マリアを守る意味もあってアパート全域に結界を張ったせいで強度が若干落ちていたようだ。
急いで外に出るとアパートの上空に赤いローブを着た老人が時空間魔法を唱えている。
不味いっ! あれは時空間転移魔法!? 禁呪じゃねーか!
とっさにマリアの部屋周辺に局所結界を張る。その瞬間、俺は黒い闇の塊に飲み込まれた……。
気が付くと、俺は深い森の中に居た。しかしここは……見覚えがある。
1年前、焔術師の柳炎雷(やなぎえんらい)との闘いで苦戦した俺は10ある体内封印の内、第3封印『獄天』まで解除した余波で時空間に穴をあけてしまった。
奴には辛くも勝利したが、身体がぼろぼろになった俺はその時空の穴に吸い込まれ、強制的に転移してしまったのだ。
その時に辿り着いた森にそっくりだ……。まさかここはギアスの森か?
――――1年前、俺は異世界に降り立っていた。
美しい大自然。 中世然とした町並み。 エルフ、ドワーフ、ホビット、獣人、 ドラゴン、精霊、ま 「やだぁ、もぉ」 王……。
俺が生きてきた世界には無いものたちばかりだった。目に映るもの全て 「やだっ、ここでするのぉ……?」 が……新鮮で、し、刺激が強くて……俺は魅了されてしまった。
も、元の世界に帰る方法が見つかるまでは、この世界で生き抜かなければならない。そう決意した俺はこの能りょ「大丈夫だよ。誰も見てねーし、な? いいだろ?」く……を活かし、冒険者になることにしたっ。
ふ、ファンタジーの世界にありがちな冒険者ギルドも当然のように存在し、俺はすぐに登録手続きを済ませ、その日の内に討伐クエストを10件以上こなし、C 「おほっ! でけぇな! Eカップぐらい?」 ……カッ……ランクになった。
ぎ、ギルド受付のミリアは『こんな常識 「あたり! Eカップだよ」 はずれな方は初めてですぅー!』なんて言ってたっ……。
……………………………。
「じゃあ俺が揉んでもっと大きくしてやるっ」
「きゃ、やだぁ憲司くんのえっちぃ」
「なぁ、俺我慢できねぇよ……いいだろ?」
……………………………。
「……誰も居ない?」
「大丈夫だって、こんな汚ねぇ神社なんか誰も来やしないって!」
……………………………パキン。
「!? やだっ! 誰かいるし!」
「だ、誰だ!? 出て来いこの野郎っ!」
ダダダダダダダダダッ。
ラッキー!!!!!!
ババァに頼まれた夕飯の買い物のあと、寄り道して正解だったぜーっ。生まれて初めてババァ以外の生おっぱい見れたー!
ひゃっほーい♪
妄想よりも優先されることがある事例。