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中学二年生  作者: 多摩屋
中学生編
3/33

第3話

 油断したぜ、まさか時空魔法の使い手までもが現れるとはな……。


 確かあいつは五大老のひとり、ルーファウス翁だ。500年以上生き続け、組織の中でも最古参の参謀的存在だ。


 あのじじいが出てきたってことは氷雨の奴、組織に消されたか……。ま、俺には関係無い。






 ――――昨夜2時頃。妙な胸騒ぎがして起きてみたら案の定、俺が張った結界が破られかけてた。


 マリアを守る意味もあってアパート全域に結界を張ったせいで強度が若干落ちていたようだ。


 急いで外に出るとアパートの上空に赤いローブを着た老人が時空間魔法を唱えている。


 不味いっ! あれは時空間転移魔法!? 禁呪じゃねーか!



 とっさにマリアの部屋周辺に局所結界を張る。その瞬間、俺は黒い闇の塊に飲み込まれた……。





 気が付くと、俺は深い森の中に居た。しかしここは……見覚えがある。


 1年前、焔術師の柳炎雷(やなぎえんらい)との闘いで苦戦した俺は10ある体内封印の内、第3封印『獄天』まで解除した余波で時空間に穴をあけてしまった。

 奴には辛くも勝利したが、身体がぼろぼろになった俺はその時空の穴に吸い込まれ、強制的に転移してしまったのだ。


 その時に辿り着いた森にそっくりだ……。まさかここはギアスの森か?






――――1年前、俺は異世界に降り立っていた。


 美しい大自然。 中世然とした町並み。 エルフ、ドワーフ、ホビット、獣人、 ドラゴン、精霊、ま 「やだぁ、もぉ」 王……。



 俺が生きてきた世界には無いものたちばかりだった。目に映るもの全て 「やだっ、ここでするのぉ……?」 が……新鮮で、し、刺激が強くて……俺は魅了されてしまった。



 も、元の世界に帰る方法が見つかるまでは、この世界で生き抜かなければならない。そう決意した俺はこの能りょ「大丈夫だよ。誰も見てねーし、な? いいだろ?」く……を活かし、冒険者になることにしたっ。


 ふ、ファンタジーの世界にありがちな冒険者ギルドも当然のように存在し、俺はすぐに登録手続きを済ませ、その日の内に討伐クエストを10件以上こなし、C 「おほっ! でけぇな! Eカップぐらい?」 ……カッ……ランクになった。


 ぎ、ギルド受付のミリアは『こんな常識 「あたり! Eカップだよ」 はずれな方は初めてですぅー!』なんて言ってたっ……。





 ……………………………。





「じゃあ俺が揉んでもっと大きくしてやるっ」


「きゃ、やだぁ憲司くんのえっちぃ」



「なぁ、俺我慢できねぇよ……いいだろ?」




 ……………………………。



「……誰も居ない?」



「大丈夫だって、こんな汚ねぇ神社なんか誰も来やしないって!」



 ……………………………パキン。



「!? やだっ! 誰かいるし!」



「だ、誰だ!? 出て来いこの野郎っ!」




 ダダダダダダダダダッ。







 ラッキー!!!!!!


 ババァに頼まれた夕飯の買い物のあと、寄り道して正解だったぜーっ。生まれて初めてババァ以外の生おっぱい見れたー!



 ひゃっほーい♪





妄想よりも優先されることがある事例。

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