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中学二年生  作者: 多摩屋
中学生編
18/33

第18話


 結論から言うと、








 入試、落ちました。




 あはは、あははははははは。


 笑えないってば。


 だってさ、僕、その高校しか受けてないんだもの。


 どうしたらいいのかな、僕。

 イメチェンが全て無駄になったとさ。



 あはは、あははははははは。


 いや、だから笑えねぇって。


 親父もババアもすげぇ僕に気を遣ってる。

 大丈夫だよって何回言われたことか。



「カズちゃん、通信制の高校ってのがあってね」



 へー、ふーん。



「自宅で勉強して卒業することで、高校卒業資格を取れるんだって」




 バカじゃねぇの。

 イメチェンした僕が楽しい学園生活を送るって筋書きだったのさ。卒業資格?んな糞みたいなモンのためにイメチェン頑張ったんじゃねぇ!




「和男、勉強が好きじゃないなら就職もひとつの手だぞ」




 だーかーらー。

「学園生活」ってのが無ぇだろ、就職じゃあ!


 あとさー過去の偉人が残した言葉知らないの?



 "働いたら負けかなって思う"


 まさにそう。

 何て言うのかな、僕にはまだまだ無限の可能性がある訳ですよ。就職などと言う鎖に囚われては視野が狭まる訳。わかるかなー。


 はい?

 高校に落ちた時点でその無限の可能性とやらは確かに狭まった?


 うるさい、黙れ。





 ――――程なくして、僕はある職に就いた。



 和男は自宅警備員になった!


 チャララチャッチャッチャッチャーン。


 家族の平和は僕が守る!





 …………。




 そうだよ。ニートってやつだよ。

 流行ってんだろ、ニート。


 うらやましい?

 そうかそうか、死ねよ。






 ニートを始めて半年が経つ。



 髪の毛、肌、体型、もろもろ全て元に戻りましたよっと。ヲタ趣味も復活しましたよっと。親父もババアも何も言ってきませんよっと。政姉ぇは僕を初めから居ない人として無視してますよっと。




 ふぅ。


 現実など、もはやどうでもいい。

 逃げよう、あの世界に。



 斑鳩飛燕……。





 そうだ、時間はいくらでもある。

 斑鳩飛燕の設定をより具体的なものにしよう。


 斑鳩飛燕の完全リニューアル復活だ!



――――――――――――――――――――


 斑鳩飛燕(いかるがひえん) 18歳。

 地球生まれの日本育ち。


 地球とアースと呼ばれる異世界を行き来する能力がある。アースに渡る能力の事は本人以外、誰も知らない。


 見た目は純和風な顔立ちで超絶美形。

 女の子に間違えられる事もままある。


 身長168センチ、体重56キロ。

 さらさらとした黒髪の長髪で、長さは肩に掛かるくらい。普段はポニーテールにしている。


 女の子に間違えられるのがトラウマなのでハードな服装を好む。黒い革ジャン、ヴィンテージジーンズ、エンジニアブーツなど。


 髪も短くしたいが、母親が許してくれない。


「男なら強くあれ」という斑鳩家の家訓により毎日のように父親からしごきを受けている。


 性格は大人しく、無口。


「男なら余計なことは喋るな」という斑鳩家の家訓から形成されたもの。


 家族構成は父親、母親、飛燕の三人家族。




 父親。


 室町時代から伝わる暗殺術流派「宵闇」(よいやみ)の元当主で超絶美形。


 名前は斑鳩斑(いかるがまだら) 42歳。

 その見た目から飛燕の兄と勘違いされることもしばしば。


 ある事件をきっかけに宵闇の当主から失脚するが、それは全て斑が仕組んだもの。その当時の口癖は「普通の男の子に戻りたい」だった。


 現在は普通のサラリーマン。


 護身術と言いつつ飛燕に暗殺の極意、奥義を伝授してしまう強者。




 母親。


 元々はただのOL。

 名前は斑鳩栞(いかるがしおり) 38歳。旧姓は佐藤。


 ある殺人事件の目撃者となってしまったことにより斑の暗殺対象となったが、いろいろあって何故か最終的にゴールイン。


 飛燕にやさしく、斑に超きびしい。








――――――――――――――――――――


 おぉ、だいぶ変わった気がするぜ。



 いいじゃないか。

 女顔が嫌でハードな服装を好むだと?


 素敵じゃないか。


 よし、異世界で女装させよう。

 無口だから何も言えず、羞恥に頬を染めて俯いたりしちゃうんだぜ。身体が小刻みに震えてたりしてな。


 ふはははははっ。



 何なら異世界に行ったら性別変わっちゃう設定にしちまうか?


 うーん、どうしよう。






 次回!


 設定考えるのって超めんどいな。

 誰か考えてくんねーかな。



           をお送りします?



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