命綱
掲載日:2025/10/20
わたしの心が凍るのはふたりの部屋に空いた穴
その穴から見えた闇の瞳、
あなたの言葉がなければとっくに歌えなくなっていた
わたしの心が凍るのはふたりの部屋がふたりの部屋でなくなったから
だからわたしは片隅で歌をうたう
歌さえやめろと?
権力の下のあの場所で自然に笑うことは永久にもう出来ないとわかった
心でなんとか頑張ろうとしても、許そうとしても
身体が震える、緊張する、泣きたくなる、
叫びたくなる、
ひとの一番心の軟で素直で柔らかい部分を
それを玩具のように脚色され
なんでも知っているように言われている気持ちが
消えてくれない、努力しても
身体がいうことをきかない
あなたが望むからあなたが居るから
チャレンジをするけれど身体が拒否をする
被害者意識とかじゃない
ただ、わたしはギリギリだ、
心を無くさないと修羅とならないと
あの場所へは行けなくなった
深層のわたしはあの場所には行きたくないのだとわかった
自分でもコントロールが効かない修羅のように
あなたのせいではない
あなたがいないならもうとっくに歌をやめている
ただあなたにだけはわかってほしい
あなただけには理解してほしい
それがわたしの命綱だから
命綱の唄だから
それが心底わかった
だからただ片隅で唄だけで生きることを許してほしい




