205話 その先にある④
以前に引き続き、魔法銃の試運転も兼ねた掃討戦。
今回は前回で問題となった、威力面の改善だ。
だからこれまでの掃討戦と違って、ある程度強いのが予め分かった上でだ。
例によって小さい反応も多数ある場所だが、そっちに関しては解決案あり。
「ロロ、手筈通りに頼む。」
喚び出したロロが、のっそのっそと単独行動に向かう。
ロロ単騎でも十分戦えるのは前回で見た。こちらの邪魔になりそうなのから狩るように、ロロには伝えておいてある。
そもそもソウクロウ達との認識違いも発覚し。別にそこまで丁寧に綺麗にする必要は無いとの事で、ロロが単独で減らして回ってた、あれくらいでも問題無いそうだ。
だからそっちはロロに一任。俺は本命叩きだ。
今回の魔法銃は、前回のでいうところの集約弾オンリー。装填の仕方による使い分け機能を廃止した版だ。ついでに威力の方にも手を加えたらしい。
…って事で今回のターゲットも近いカテゴリのだそうだ
そしてそれを視認するまで、時間はかからなかった。
確かに怪談の役割として、危ないものから遠ざける為に、元々危ない存在をネタにしたものがあるのは分かる。
近いカテゴリとして、虫をわざわざ選んだのも分かる。
けど、遠くでもはっきち見えるくらいのサイズの蜂軍団を相手するのは、流石に気が進まなかった。