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200話 進化と進歩③

 ロロに頭を噛み砕かれた大ムカデが、断面となった首から黒い妖力を吹き出し暴れながら消失していく。

 あまりにもグロい絵面に数秒思考がフリーズしたが、自分の頬を叩き思考リセット。


 消えゆく大ムカデの反応を除き、大きな反応は無い。というか全体的に反応が減ってる。ロロが片付けたのだろう。

 元々燃費の悪い戦い方、そこに想定外の敵で時間を取られ余計な消耗。これ以上の魔法銃での戦闘は、流石にしんどい。

 もう検証は諦めよう。無事掃討を終えるのを優先してこのままハルバードを維持。やはり手に馴染むのはこっちの方だ。



 特に問題になるような事は無いまま掃討を終え、一度今日の戦いを振り返る。

 なんだかんだで魔法銃の使用感自体は、かなり快適だった。


 散弾モードの方は、範囲は狭まりはしたけど不足を感じる程ではなかった。というか、元が散り過ぎて無駄が多かった。

 むしろ範囲が狭まった事より、それにより威力が上がり取りこぼしがなくなるメリットの方が大きかった。

 相変わらず魔力消費が激しいのは仕方なしか。装填の最中にロスは見当たらなかったし、シンプルな魔力のみでこの射程と威力を出すには必要なのだろう。


 集約モードの方は、まだ試作段階というのもありまだまだ難点あり。

 まずは威力不足。硬いタイプの相手だったとはいえ、怪異としてはそこまで強くない側に属する。それに傷ひとつ付かないのはちょっと考え物。

 加えて装填の手間。ただ標的を追いながらだっただけの今回ですら厳しかったのに、激しい戦闘となったらまともに装填できないだろう。

 散弾と役割が違うというのなら、わざわざ一丁にギミックとして纏める必要は…まぁその辺の事は後だ。



 それより気になるロロの様子。さっきの横入り、自分には明かさないように隠匿されてたような感じがした。

 魔法銃の性能に気を取られてて今更ではあるが、今日のロロの行動は妙だった。

 普段なら一定の距離を開けて探索範囲を広げつつ追い込み、俺とロロとで挟み撃ちにするのが常だった。

 でも今日はそれがなくて、意識して観測してたわけじゃないからおそらくだけど、ロロ単騎で結構倒してる。

 まぁ俺としてはその方が楽でいいんだけども。ただ前のやり方で不都合があったのか?と思わざるを得ない。

 一度は分かった気になったロロの事が、また分からなくなってきた。

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