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2話 新しい日常②

 早庭(はやば)町に来てから1週間経ち、初登校日だ。


 「長良 悠斗(ながら ゆうと)」、その自分の名前を張り紙から探す。

 校舎に入ってすぐの掲示板に張り出されているクラス分けのリスト。

 そこの「3組」の並びの中に、それはあった。



 バスで駅と反対側に15分。

 そこから少し歩いたところに、この雲ヶ崎第二高校はある。

 道中にコンビニが1件あったのは、この辺りとしては上々だろうか。

 テニスコートに野球のグラウンド、サッカーコートまで揃ってる広々としたグラウンドは、都市出身の自分には圧倒的なスケール感。



 1階にある食堂も購買も、受験の時にも見たが、これから3年間お世話になる場所と思うと見え方も違ってくる。

 その手前の階段を上り、1年の教室のある2階へ。


 そして2階の廊下に出た時。

 不思議な煌きが見えた気がした。

 それも、丁度向かう1-3教室の中へ消えるように。


 まさかね、と思い首を横に振り、想像を振り払う。

 だけど教室に入った時、それは確証となった。


 帽子を被っていない分、余計にそれは目立った。

 窓からの風でなびく銀色の髪に、それをかき分け突き出した尖った耳。

 その桃色の目は、座席表をまじまじと眺めていた。

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