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168話 同盟結成?④

「そのまま右前! 後ろは俺がやる!」

「おーけー!」

 アイナに指示を出し、自分も動く。

 俺が担当するいくつかの反応のうち、いくつかを思考の中でターゲット。それを斧で薙ぎ払い、残りはロロが対処。


 この調子を繰り返し。正確な回数は数えてなかったが、50回くらいだろうか。

 逐一反応はチェックしているが、取り逃しは見当たらない。このまま全面回れれば、成果の精度は魔界組の作業より高くいくだろう。

 けど……。

「ちょっと、休みを……。」

「え、あ、おう。」

 いくら身体能力が上がったとはいえ、ロロをフル稼働させつつ、跳ねるように動きっぱなしは流石に疲れる。

 ロロの警戒だけは維持させつつ、近くの木の根元に座り込む。



「で、どれくらい終わったんだ?」

 アイナに言われるまでもなく、GPSのチェック。

「…まだ全然。

 ところでお前、その炎以外は何かできないのか?」

 アイナの炎によるカバー範囲は確かに大きい。けど全体からすれば、それでも物足りない範囲でもある。

「できるっちゃできる…が、ちょっと天候変えれるくらいだから役にたたねーぞ?」

「いや規模でけーよ。」

 想定の上を行く返答に、思わずツッコミ。

「ま雷でも降らせりゃ一掃はできるだろーよ。でもそういう大規模な破壊はするなって言われてるから……。」

 案外そういう言いつけみたいなの、気にするんだな。


「ていうかさ、お前も多少なりとも探知できないのか?」

 これだけできるなら、自分より感知能力強い可能性だってあるのではないだろうか。

「わかんねーよ、よわっちぃ奴の気配なんて。

 音さえ出れば分かるんだが──」

 なんて言ってるまさにその時だった。枝の上から迫る反応。

 自分が反応するより先に、ロロが動いた。ロロが牙で捕らえた蔦が、うねうねとうごめいている。

「休憩は終わり、みたいだな。」

 そう言い手のひらに炎を浮かべ、アイナが交戦モードに切り替わる。

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