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157話 リフレッシュ②

 画面の中、対峙する鳥の大型モンスター。

 空中を大きく迂回し降下、爪の一撃。タイミングを見て、斧の突進薙ぎを置く。真正面から受けてHPのほとんどが赤ゲージとして持っていかれるが、こちらも大きなダメージを返す。

 同時にウルフの行動、噛み付きで傷跡を残し、一時的な弱点を作り出す。胴体後ろ寄りの狙いにくい場所だが問題無い、続けて頭に振り上げをかまし、怯ませる。後隙を回避でキャンセルすれば、ギリで狙える。


 ここで温存しておいた、リキャストの長い大技。回避モーションの間にウルフの咆哮による火力バフ、普段ならそうだ。

 けど実際に発動されたのは、円の魔力エフェクトによる被ダメージ減少バフ。だからってこのチャンス、行動を変える訳にもいかない。予定通り傷口に一撃叩き込む、が僅かに倒しきれない。

 追撃の跳び斬りで止めは刺せたが、やっぱりしっくりこない。



 というのも、今やれる事をやる、の一環の中。原点回帰としてオンラインゲームのエンパイアハントへ。

 最初は特に深く考えずの復帰だったが、やってる途中でひとつ思いついた事があった。


 このゲームの召喚術でできる事、その基本は3つのモード。

 本体の行動に連動して自動で追撃させる事で、手軽に召喚士感と火力補強になる「追撃」。召喚体の自主的な行動は行わないが、全ての行動をこちらで操作でき、操作は難しいが理論上スペックは高い「待機」。

 そしてもうひとつ、最初の頃に使ってた、召喚体に自由に行動させる「自動」モードだ。

 ウルフを使うようになってからは、こういう噛み合わない行動で実質的な無駄行動も多く、すぐに使わなくなった。けど、ロロとの今の関係性に近いのではないだろうか。


 …と思っての事だったが、どうにも感覚的に違う気がする。ロロだったらこんなに積極的に一緒に戦ってはくれないだろう。

 このまま同じ事続けても、得られるものはないだろう。

 次の満月の日も近い。もし人狼の呪いのルールが残ってるとしたら、その日に……。

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