第2話 お仕事です…。
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…お片付けをしましょう。今日も、また……。
「お友達が、できませんでした…。」
大きなため息と反省を呟きながら、お皿を洗い始めました。やっぱり38人分となるとすごい量です。
不思議です。作ってる時はとても楽しくて、お友達ができる想像をして、鼻歌を歌いながら作ることが出来たのに…。
お片付けは、とても憂鬱で、お友達ができないという現実を叩きつけられて、ため息ばかりになってしまいます。時間の流れ方が、魔法を使っていないのに変わっているみたいです。
そうやってお片付けをしていたら、お仕事の時間がやってきました。
お片付けはまだ終わっていませんが、仕方ありません。私たち魔女はお仕事以上に優先できるものはありません。時間も、命も、心も、仕事より優位にすることは許されません。
私たち魔女は…道具なのだから。
私はまだ汚れたお皿を水に漬けてお仕事に向かいました。
私のお仕事は、戦場で兵器として利用される他の魔女さんたちとは全く違うお仕事をします。
“宝石魔女”
皆さんの言う通り、私は宝石を作ることができる唯一の魔女です。皆さんのように戦うこともできたのですが、この国の王族の方からこの国の王族の為だけの宝石を作るよう命じられました。おかげで、私は毎日このウィッチハウスで宝石を作るだけでその日の業務が終わるので皆さんと比べたらとても楽で、安全なお仕事です。皆さんと比べたらこんなに幸せなお仕事は無いでしょう…。でも…。
でも、毎日、たった1人で宝石を作るだけなのも…嫌…です。私は、どれだけ危険でも、どれだけ寒くても、どれだけ暑くても、どれだけ痛くても、仲間と一緒に過ごせる皆さんの方が…羨ましいです。
お友達ができる皆さんと同じお仕事がしたいです。
こんなことを言ってしまったら、更に嫌われてしまいますね…。
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今日の仕事は、王妃様の生誕祭で使われるティアラの宝石ですね。量よりも質を優先するようにお手紙に書かれています。
質のいい宝石を作るのは骨が折れます。納品は明日の10時までなので、時間も無いし、今日は徹夜になりそうです。
そして私は、指先に神経を巡らせ、呪文の発音を一語一句違うことなく作業を進めました。
「…寂しいなぁ。」
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作業に集中していたら、日が落ちてきてしまいました…。そろそろ食事を取らないと宝石の質が落ちてしまいます。食堂へ行きましょう…。
お腹をグーグー鳴らしながら私は作業部屋から出て、食堂に向かいました。
食堂に着いたら、数人の魔女さんが食事を取っていました。私のことなんて、気にかけてもくれませんよね…。
そう思って魔女さんたちの後ろを通ったら、
「ねぇ。宝石魔女様。」
「え?え、あ、は、はい!」
驚きました。まさか、話しかけてくれるなんて…。
「今日の朝ごはんのさ…」
朝ごはん?!もしかして、私のことを少しは見直して…
「食器どうにかしてよ。まさか、明日から遠征の私たちにやれっての?」
……あ。食器、まだ洗えていないんでしたっけ…。
「あ、申し訳ありません!仕事の時間になってしまったので…。」
「さっさと片付けてよ。放置したら臭くなっちゃうじゃん。どうせ宝石魔女様の仕事なんてすぐに終わるんでしょ。」
「いや、今回の仕事は…時間がかかりそうで、すぐには片付けができないかと…。」
「は?意味わかんない。だったら最初から朝ごはんなんて作らないでよ。迷惑。」
……。迷惑…。私は…ただ…。
「私たちは食事なんて自分たちで用意するの。迷惑かけるくらいなら最初から作らないで。」
「…ごめん…なさい。仕事が終わり次第すぐに片付けます。」
「なるべく早くね。じゃ。」
そう言ってそこにいた数人の魔女さんたちは自室へと帰っていきました。
迷惑…ですか…。私は、ただ…。
「…お友達が欲しいだけなんです。」
……To be continued




