昔々のその昔
オリジナルの昔話風物語の導入です。読むも読まないもご自由にどうぞ。
昔々あるところに、とある村に平助という皮剥ぎ職人が居た。平助は日夜獣の皮を剥ぎ、毛皮にしては売り歩いて生計を立てていたある日、平助は一匹の白い蛇を見つけた。
白く輝く体に柘榴のような赤い目に平助はあれは悪鬼だと考えた。すると平助はすぐさま蛇の首を即座に掴みあげ、首から下の右側の皮を剥いでこう叫んだ。「やい!人を食らう鬼め!次に人里に下りてきてみろ!今度は全身の皮を剥いでやる!!」すると蛇はするすると山へ登り、中腹の池に浸かり恨めしそうにこう言った。「覚えておけ平助。お前が奪った皮の傷、言えたら必ず食い殺してやる。」
それを聞いた寺の僧は蛇が出てこれないように蛇の皮が剥げた部分を焼き、蛇がいた池に堂を建てて蛇を封印を施した。その後蛇の皮を売り大金持ちとなった平助がそれを耳にし、僧に一対の短刀を贈りこういった。「俺を守ってくれてありがとう名もなき僧よ。お礼にこの二つの短刀を与えよう。一方はいかなるものの皮でも剥ぐことができ、もう一方はいかなるものの首でも落とすことができる。」僧はそれをありがたく受け取り、末永く平和に暮らしたとさ。
読んでくださった方、読んで下さりありがとうございます。この物語が土台となっていますので、どうぞこれからの物語をお楽しみください。
初投稿といっても過言ではないほどのブランクが開いてしまっていて、読みづらさやわかりにくさがあります。ほかにも誤字脱字も多いと思います。お気づきの方はぜひお知らせください。