仲間探し、もとい知り合い探し・2
おはよーごさいまーす
仲間もしくは知り合いを探しに行こう。
というわけで、俺が知っている拠点から回っていこう。
え、【万物探知】を使えって?
嫌だよ。使ったらすぐ終わるし面白くないじゃん。
ねー。
あと、経験値稼ぎもしたいしね。
ついでに大迷宮の最下層にでも行ってこよう。
この世界にはレベル1兆に達したら魔力が無限になるとかなんとかサナルアが言ってたし。
あ、ちなみに今の俺のレベルは99999999999だ。
あと1レベルなのに全く上がらない。
が、俺は転生したことにより新たな称号を得た。それは【転生者】という称号だ。その効果は、獲得経験値が10倍になるとか。
……これは――…強い敵を探して倒すしか無いでしょ。ええ。
ってわけでレッツゴー!
その前に近くの山(人がいない場所)に転移しよう。
目に映る景色が一瞬で変わる。
ん? 目の前に小屋が。
しかも現在進行形で人住んでる。
透視で人の家を覗き見するのは気が引ける。だから俺はドアをノックする。
「はーい、今行きまーす」
聞き覚えがある声だ。
確か――
「道に迷ったのですか?」
――禁忌の魔女リホだ。
「……なるほど、記憶を失ったをいうわけか。」
これは――ギリギリ戻せる程度だな。
「えっ…… 妾の記憶について知ってるの……?」
「ああ。なんなら戻すこともできるぞ」
「是非っ是非戻してくださいっ!」
「お、おう… じゃ、少し頭が痛くなるが、我慢してくれよ」
俺はリホの勢いに若干引きながら【記憶復活】という魔法を使った。
「……妾は一体何をしていたのじゃったか……? む……? お主はノアではないか。久しぶりじゃのう。」
「久しぶ――『ドゴォォォォォォ』りぃッッ!?」
話している途中に来やがった。
ズゥゥゥン……ズゥゥゥン……ズゥゥゥン……
大きな足音が聞こえる。
「俺のトラウマでもある龍だ。塵ひとつ残さず滅ぼしてやる……!」
「ノアよ、お主も意外と根に持つのじゃな。ちょいとばかり龍が可哀相じゃ……」
『ちょっ……! ちょっと待って下さいっ……!! ボクですよ、ボク! 古龍エンですっ!』
白い龍が喋る。
「すまん、エン。……ちょおっっっっっっっと君の同種族に恨みがあるだけで別に君に恨みがあるわけではないから。安心して?」
『安心……できるかぁぁぁぁ!!!!! ちょっとリホ、ノアをとめてよ!!!!』
「エン、うるさい。さっさと人間の姿になれ」
『ノアのボクへのあたりがすごいきついな……まあいいや』
先程の迫力ある白龍が長白髪の美青年になった。
「『少し気になることがあるのじゃが(んだけど)』」
『あ。リホ、先言っていいよー』
リホに質問を促す。
「ノア、何故性別を変えたのじゃ?」
『えっ、ノアは故意で姿を女に変えてるの?』
「んなわけねぇだろ、馬鹿が。あと変態を見る目でこっち見んな。この姿はサナルアと地球の遊戯神のせいだ。俺は何もしていない。でなきゃ、わざわざ姿を変えたりしねぇわ。」
「うむ、なるほどのぅ」
『は、早とちりだったね』
俺は思った。
これ、全然長旅になる気配がねぇ!
まあ、早く見つかるには越したことはないな。
引続き頑張ろー!