カミングアウトは手遅れになる前にした方がいい
なんと!
累計2000PVを超えましたー!
ありがとうございます!!
では続きをどうぞ!
2021/8/31 主人公の行動を少し変えました。
うっわ―――!!!!
まじでびびったー。
ヴィオル君の洞察力すげぇわ。…こえー。
これは早いうちにカミングアウトしておいたいた方がいいな。
でないと後先が怖い。
ヴィオルくん察するのやめて怖いから。
いや、あれ、完全に気づいてるよね。
うん、決めた。明日カミングアウトしよう。
「どうした、リリノ。」
あ、あああ――――――!!!!!
忘れてた忘れてた。
このルークも気づいてるわ。うん。
ぎゃぁ―――……!!! 怖いわ!
やめて怖い。
「何か具合が悪いのか?」
そんな意味深な笑みを浮かべて来ないでよね……!
そんな中、振り絞った声を………というわけもなく。
「ちょっと話があるんだ。二人とも、ちょっと来てくれるかな。」
笑顔で言う。
なんで耐えられたか?
大半の理由は、ノアだった時のことだけど……
俺が立ち上げた最強パーティーの二人が大喧嘩した時があってねぇ……
攻撃魔法(軽く世界の五分の一を消滅させる威力)ドォーーーン!!!! 物理攻撃(軽く世界の五分の一を消滅させる威力)ダァーーーン!!!!
というカオスな状況に比べたらねぇ……
俺、結界張るので必死だったわ。
いやぁ…あの時はマジできつかった。
「え………?」
「いいですよ。」
おう、ヴィオルくん。俺がしようとしている事を察して許可するの、やめてもらえませんかね。
「じゃ、一旦、人気がないところに行こうか。」
そう言って俺は歩き出す。
「「………?」」
疑問に思いながらもついてきてくれる。
そして、俺達以外人がいない裏路地に来た。
「大丈夫なの? ここ。いかにも治安悪そうなところだけど……」
ルークが言う。
「おいルーク、俺の実力分かってて言っただろ。…ここは俺達以外誰もいない。」
「何をするんですか?」
「あのさぁ、ウィルもすること分かってて言ってるよね?」
「はい。粗方本名が3つあることについて詳しく話すと思いまして。間違ってたら失礼なので、一応確認しました。」
「こえーよ。ヴィオル…いや、ウィルか。」
あ、口が滑った。やっべ。
「「………え?」」
二人共に虚をつかれたような顔をする。
「あ、ちょ、ここで騒がれたら嫌だし、ちょっと俺の家に転移させてもらうね。」
視界に俺の家の中が映る。
「あ、ちょっと待って。」
罠魔法を解除するのを忘れてたのを思い出す。
パチンと指を鳴らした。
これで大丈夫なはずだ。
騒がれる可能性もあるのでついでに防音結界も発動。心置きなく騒いでくれ。さあ!
――ん? あれ?
凄い静かだ。
ええ――…
せっかく防音結界・強を使ったのに……
魔力の無駄じゃん。
「「………。」」
「あれ、どうしたの? 遮音は使った覚えは無いけど」
「―――まさか……私の本名を知ってるとは思いもしなかったよ……
知っているとは思うかも知れませんが、改めて自己紹介しましょう。私はヴィオル・フォン・ウィルスラントと言います。宜しくお願いしますね。」
「よろしくねー ……あれ、王太子サマは自己紹介しないの?」
「いや、そのことも知ってんのかよ…
じゃ、改めて――俺はこの国、カルティリュット王国の王太子、ルークストリア・リィ・カルティリュットだ。よろしく頼む。」
「はい、よろしくねー 俺はノアル・セル・リーラント。よろしく」
適当に名前にルを付けて、家名はありそうなのを言った。。まあ、マクストナリア家の遠い親戚と言えばなんとか誤魔化せるだろ。
「この事は内密にしてくれると助かるな」
………
……
…
「――何か反応しろよ!」
「すまん、驚きすぎて腰が抜けてた。」
「私の予想は少し外れましたが、大方はあってましたね。ですが、マクストナリア家の親戚の方が何故ここに……?」
「そんなことはどうでもいいよ。ところでお前等、早く帰った方がいいんじゃないか?」
「「あ。(そうですね。)」」
その後、俺は二人を転移魔法で王城の近くに送り届けた。
今回も読んでくださりありがとうございます。
感想、評価をしてくれると作者のモチベーション、ついでにテンションが上がります。