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前日譚:次期ウィルスラント公爵家当主・ヴィオル

1ヶ月かけて書きました(笑)

家に帰った後はすぐに寝た。

布団はあったかいから好きだ。

俺は一日中布団から出たくない。というわけにもいかず、仕方がないので【暖房結界】という魔法を使った。ちなみに夏は【冷房結界】という魔法を使う。


魔法が地球にあったらよかったね。これで地球温暖化問題も改善されるんじゃないかな。一瞬そう思ったが、現実は甘くない。

地球の話から一旦離脱して。


さて、前日譚、どうしよっか?

あと、放心状態の王太子をギルドに置いて来たけど大丈夫だろうか。ま、いっか。

王太子殿下(あいつ)なら大丈夫だろう。



とりあえず、ヴィオルの前日譚の情報を整理しよう。


ウィルスラント公爵家の子息であるヴィオルは幼馴染の王太子、ルークストリアに誘われ冒険者ギルドにやってきた。


ここで1つ、隠し要素がある。


が、それはこの後の行動によって変わるのだ。

だが、隠し要素の内容は、俺には関係無いので説明しないしないでおこう。


冒険者ギルドにやってきた、からの続きの話だ。

ヴィオルはルークストリアと同様に、Aランク昇格試験を受ける。

受かる。

冒険者として活動を始める。


以上だ。


あまり作り込まれていない。

何せ、これは前日譚だからな。

本編は――いや、ネタバレは嫌だろうから言わないほうがいいかもね。


前日譚の日が変わるかもしれないな。

いくら王太子と言ってもまだまだ子供だ。……あの放心状態では通常運転は難しそうだ。

あくまで通常運転が難しいだけだ。全く動けないとは言ってはいない。

たまにボーっとする程度だと思うね。

あの王太子のことだ。2、3日くらい経てば完全復活するだろう。

わざわざ記憶を消す必要もないかな。

そのうち慣れてくれる……筈だ。



そうそう、俺は一応悪役令嬢だけど、破滅フラグとかを考える必要ねーんだよな。

え、理由?

1つ目は、単純に俺が強いから。

2つ目は、この乙女ゲー、青薔薇ノ学園は何でもありだから、だな。


面倒クサイカラ説明ナンテシナイヨ?


前日譚は、主な攻略対象……

例えば

王太子ルークストリア、

次期公爵家当主ヴィオル

とかね。


本編を楽しみにしておいてくれ。

乙女ゲーのシナリオ?

シナリオなんてどうだっていい。

俺はシナリオをガン無視し、己の道を突っ走るだけだ。

気にすんな。気にしたら負けだ。


とりあえず夜になったし、今日は寝るか。



◇■◇



鳥の鳴き声すら聞こえない地下で朝を迎えたよー


おはよー


突然だけど、腹減った。

よく考えたらまだ一回も飯食ってねぇわ。


って事で【空間収納(ストレージ)】に入ってたパンを食べまーす。


うん、硬い。



皆さん、「夜になるの早くね⁉︎」って思いましたよね?

実は昨日、夜に起きたんだよね。

え?

遅い?

知るかよ、人によって睡眠時間はバラバラなんだよ!(逆ギレ)


で、と。

話を戻そう。

ヴィオルの前日譚はえーっと、確か…約1ヶ月後だ。

あれ、今思ったんだけど、前日譚についてあんまり考えなくてもよくね?

だってさ……あ、いい事思いついた。


主な攻略対象を巻き込んで最強パーティーを作ろうぜ!

ついでに大厄災についても調べる。


これ、結構いい考えじゃね?

暫くこんな感じの目標でいこう。


そうと決まったら前日譚まで時間を早送りしよう。

俺は【時早巡(リューリル)】という魔術を使った。

詠唱? 何それ美味しいんですか?



◇■◇



文字通り、あっという間に1ヶ月が経った。

よし、冒険者ギルドに行くか。


広域探知(エリアサーチ)】で人がいないところを探す。

探知魔法には色々な種類がある。

探知魔法の最上位は【万物探知(オールサーチ)】という魔術だ。

万物探知(オールサーチ)】は1度に全てを探知するから、情報がとてつもなく多い。

だから、【万物探知(オールサーチ)】発動すると同時に、【情報処理代(ル・インテルプロセス)】を使わなければいけない。

じゃないと、すごく頭が痛くなり、気絶する。

1度に2つの魔術を使わなければいけないので、その分魔力が消費される。それだけで俺の魔力の1/1,000,000,000,000(1兆分の1)が消える。

使いたくねぇ。


あっ、あった。

なるほど、そこか。


俺は人がいないところを見つけ、転移する。

今回はギルドから少し遠い。

ゆっくり歩いて行こう。

もしかしたら、ルーク達にに会うかもしれない。


噂をすれば。


俺の横をルークとヴィオルが通り過ぎる。


声が届かなくなる前に声をかけるとしよう。


「あ、ルークじゃん、久しぶり〜 隣にいるのは…友達?」

ルークが立ち止まって振り返った。


「あ、ああ。こいつは――」

「ええと…どうも、ウィルです。」


「あっ、こんにちは! えーっと、なんだったっけ? あ、そっか、リリノだよ」


「おい、自分の名前ぐらいは覚えろ。ってかその名前偽名だろ。」

ルークは呆れ顔。

いやお前も偽名だろうが。


「バレた? そうだよ、リリノは偽名だ。けど、名前なんてどうだっていいよ。俺には――…本名が3つもあるんだから……」


「……?」

ヴィオル――ウィルは「意味がわからない」という顔をする。


「いや、なんでもないよ。ま、本名はそのうち教えるさ。

 でさ、今からギルド行くんだろ? 一緒に行こうよ。」

「ああ。」

「……。」

ウィルは考え事をしているのか、無言だ。


「じゃ、行こう!」

そう言って俺は歩き出した。




「――…本名が3つ……? もしかして……いや、そうなら後2つは何だ?

 まさか―――」


「ヴィ……ウィルー、おいて行くぞー?」


「あ、ちょっと待って下さい!


 いや、それはない、か――」

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