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1.はじまりはじまり。

勢いだけで走れなかった。


昔々あるところに、とても読書家なお姫様と、とても無骨な騎士様がおりました。

お姫様は本が好きで、毎日毎日たくさんの本を読んでいました。

騎士様は本を読むのがとても苦手でしたが、本を好きなお姫様の事は大好きでした。

ところがお姫様は本が好きでした。とても好きでした。ご飯を食べるのよりも眠るのよりも、何よりも本が好きでした。

そんなお姫様を諫めるのも騎士様の仕事の一部ではありましたが、それ故に騎士様はお姫様から嫌われていました。

ですが、騎士様はお姫様の事が好きでした。本に夢中で、ころころと表情が変わるお姫様の事を可愛らしいと思っていたのです。

傍から見れば、騎士様の想いはよくわかります。お姫様を守る為と常にそばにいますが、お姫様を見るその目は誰よりも優しく、お姫様の事が好きなんだということがわかる目でした。

ですが先述の通り、お姫様は騎士様の事が嫌いでした、なのでお姫様が騎士様を見る目は大変に冷たいものでした。

王様とお后様は思いました。そろそろ本じゃなくて現実見ないかな、と。お姫様はまだ若い方ではありますが、このままいくと確実に嫁の貰い手は無い。そんな気配が強かったのです。

騎士様を知る人達は思いました。いつか想いが実るといいなと。かれこれ何年お姫様を想っているのやら、と。

そんな色んな人達の思いが錯綜する中、二人は暮らしていました。


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