表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疾走者の不変世界(リフレインソング)  作者: 絵之色
第七章 煌めく流星の涙
244/352

233.囚人からの逃走

「キティナ、さん……で、合ってますか?」

「雑魚がアタシの名前口にしないでくれますぅ? ウザいんでぇ、殺しちゃいますねぇ♪」

「うわっ!!」


 キティナは手に持ったハンマーを小さくして、俺の方へと大振りで降ってくる。

 俺は間髪、横に避けてさらに続けてキティナはハンマーで襲い掛かる。

 ハンマーを小さくも大きくもできるのか!?

 もしかして、それが彼女の能力……!?


「ちょこまかとウザいです!! とっとと死んでください!」

「あはは、死にたくないので……お断りします!」


 キティナは俺がいた場所へ、俺は扉の方へと向きが逆転する。

 完全に逃げれる態勢だと踏み、走り出す。


「だーかーらぁ、逃げるな!!」


 ――――まずい!!


 翔太は後ろから、ハンマーで大振りで振りかぶってきているキティナに避けるために体を低くしゃがんで足をスライドさせて彼女の方へと振り返る態勢に入った。


「……そう簡単には逃がしてくれないんですねっ」

「当たり前じゃん、だって君。この学校の生徒の顔写真にいないし……もしかして、敵対組織(ライバル)さん?」


 ハンマーを首に回し、前のめりになりながら彼女は俺を挑発する。

 その挑発に乗る理由もないです、ってね!


「ありがとうございます、それじゃこの辺で!」


 よし、ある程度の距離も取った、俺のスピードなら彼女も追いかけてこれないだろう。

 翔太は隙を狙って、入口の方へと駆け出した。

 キティナは大声を絶叫した。


「だぁああああああああああああああ!! 逃げたー!! 逃げられたぁー!!」

『何をしてる、67番』


 キティナのヘッドフォンから、聞き慣れた看守の声が聞こえてくる。

 彼女は残念そうに看守に説明した。


「今、同胞っぽい人いたんですけどぉ……逃げられましたぁ」

『……他の組織の人物かもしれないが、今は任務中だ。そっちを優先しろ』

「はぁーい……」


 キティナは通信を切って、退屈そうにハンマーを首の後ろに構える。


「なーんか気に入らなーい。なんていうか、先輩(せんぱぁい)が興味持ちそうな感じがする男な予感……これ絶対女の勘って奴かも!」


 キティナは右手の人差し指を自分の唇に当てて、片手に持っていたハンマーを背に隠す。


「もし、そうだったらぁ……殺そ♡」


 恍惚とした表情で、キティナは怪しく笑みを浮かべた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ