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229.調査員任務 シュメッターリング学園の調査
「……あの、いいんでしょうか? シルバーさん」
「ソフィアよ、名前間違いはどうかと思いますよジョーンズさん。友人か誰かと間違えてるんじゃなくて?」
カチャリ、と眼鏡の位置を正すリアナさんに苦笑する。
翔太とリアナは互いにバディを組み、シュメッターリング学園の生徒として潜入していた。
リアナさんは三つ編みにして眼鏡をかけている。
オタク感のある系の見た目の変装、パート2である。
今回の俺の設定は、アメリカ人のジェイコブ・ジョーンズ……どこぞのアメリカ駆逐艦の名前を拝借している。そして、リアナさんはイギリス人で小説好きな文学少女、ソフィア・キャンベル。
リアナさんの設定的に、オタク系になることが多いのは本好きなのが由来していそうな気がするけど……深くは突っ込まないでおこう。
「……ご、ごめんね。それじゃ、行こっか。キャンベルさん」
「ええ、しかたないですからついて行ってあげます。誤解の内容に言っておきますが、行く道が一緒なだけですからね」
「あ、あはは……わかったよ」
り、リアナさん成り切ってるなぁ。
翔太たちは怪しまれないように細心の注意を払いながら、調査を行うこととなった。
まず、最初の初日は、特別これといった情報は集められなかった。




